腹筋肉痛・・・

 月曜日の晩に、やりなれない事を開始したので、昨晩の腹筋をつらかった・・・20回やったら苦しくなったですよ。まぁ何とか無理やりきりました。そのうち筋肉痛が気にならなくなる事に期待しよう。
 途中で色々他の本を読んだりしていましたが、ようやく船戸さんの南米三部作、読み終えました。

山猫の夏 【新装版】 (講談社文庫)

山猫の夏 【新装版】 (講談社文庫)

伝説なき地 【新装版】 (講談社文庫)

伝説なき地 【新装版】 (講談社文庫)

神話の果て 【新装版】 (講談社文庫)

神話の果て 【新装版】 (講談社文庫)

 『山猫の夏』は読後に血なまぐさい中に爽やかな、それこそ柑橘系の香りを感じたものですが、作品が進むに連れてやるせなさとか、空しさが募っていきます。『神話の果て』なんかは、まぁ確かにそうだよねぇ・・・そうなっちゃうよねぇ・・・と納得せざるえない。
 これらの作品が書かれたのは七十年代から八十年代にかけてだと思いますが、九十年代に社会主義的な政府ができたりしていた南米、現状はどうなんでしょうね?ペルーのフジモリ氏は強権を保守派に避難されて失脚しましたネ。ブラジルは資源開発で経済が好調と聞きますが、社会全体としてはどうなんだろう?ボリビアだったかベネズエラだったかのチャベス大統領・・・だっけ?最近あまり聞かなくなりましたネ。退陣したのかどうかさえ調べないと解らない。
 南米を舞台にした物語に必ず出てくるインディオ、混血、白人、黒人、アジア系、様々な人種間の差別、抗争。スペイン支配時代以来の封建的で閉鎖的な社会。階級間差別。これらの問題は多少なりとも良い方向に変化しているのでしょうか?
 地球の反対側の地域で、鉱業資源とか冷凍食品とかサッカー以外はあんまり話題にならない地域。在日ブラジル人、ペルー人とかについては身近な事なので話題にもなるけれど、現状がどうなっているのか、こういう小説を読むと気になります。もちろん、小説に描かれているほどむちゃくちゃ酷い状況ではないと思うけど・・・思いますけど・・・うーむ、南米諸国の歴史を読んでみると小説の話に納得しちゃうんだよなぁ。
 ちょっと前に2008だかの国際コメ価格暴騰に乗じたフィリピン政府の荒稼ぎというヤツをドキュメンタリーでやっていました。IMF関係者は、こういう汚職が常習化している社会は経済が硬直していて発展の可能性が低く、投資を呼び込みにくいから、経済が低迷せざるえないとか言っていました。南米もそういう気配があるのかなぁ。
 ・・・こうやってみると全部、旧スペイン、旧ポルトガル植民地だったところばかりだな。本国の矛盾が植民地でも繰り返されたという事なのですかネ。複雑と思ったり面白いと思ったり・・・むむむ・・・