布団だと少し暑いのです

 この時期が一番着るもの、布団に困ります。今朝は半袖シャツを着ています。若干肌寒いですが、日中は少し汗ばんだりしますし、加減が解りません。まぁ眠っている時は布団をかけた方がいいと思いますが。今朝は割と眠りやすかったし(今朝?
 読み終わった本はないです。普仏戦争から第一次大戦までの、比較的ヨーロッパが安定していた(平和だったとは言わん)時期を書いた文章がなかなか読み進まないので。
 昨日は銀行のついでにジュンク堂に行けたので、多少本を買っております。今日は午後から配達に行くので、一、二冊は読めるのではないかな、漫画が。
 そんな中、図書館で見つけたら借りようと思っていましたが、平積みされていたので買ってしまいました。呉座勇一さんの『陰謀の日本中世史』。まだ読んでいないのですが、面白いと思ったのは、初めて研究者が作家、在野の歴史研究家が描く『陰謀話』を真っ向から論破した本だということ。
 だいたいの研究者は『陰謀』とかに興味がないです。一次資料とか、信憑性の高い資料から歴史的事件の流れを組み立て、結果とその後の歴史の流れ把握すればよく、言ってしまえば明智光秀本能寺の変を起こした動機など、いくら考えても『解らん』事には興味がないのです。だって、確実にその当時の明智光秀が心情を吐露したと裏付けられる文章でも発見されない限り、いくら考えたところで推論、もっと言えば論者の願望でしかない訳でね、まぁ『小説』な訳ですわ。
 小説だと思えば別にどうという事てもないのですが、そういう論者はファナスティックなまでに研究者が取り上げなかった、これが謎解きだ!!本当の事だ!!とか声を振り上げてましてね、んでもって自分以外の論者を「歴史に対する姿勢ではない」とか批判していましてね・・・正直、うざい。
 それを研究者が正面から批判しているので、胸がすいた訳ですよ。
 まぁ自分は『謎解き』とかいうサブタイトルの本は最近敬遠するようにしています。ほんとに証拠(一次資料)を丹念に調べて、検証している研究者は、そんな謎解きなぞ歌わなくても通説とは異なる展開をちゃんと説得力を持って、筋道立てて、他者を批判する事なく論じてます。
 推論の話なんてオラでも書けるわ。読みたいのは丹念な研究書であり、そういう売文要素の薄い論文なのです。
 ま、陰謀話は嫌いぢゃないけれども。あくまで『小説』としての話ですよ、はい。