あ、読みやすい

 これの事です。

アヴァロン 灰色の貴婦人

アヴァロン 灰色の貴婦人

 映像作品の方は見ていません。なんかちょっと見る気にならなかった。でも小説を読んだら見たくなりました。
 個人的に、押井守という人は、他人の作品をご自分の解釈で再構築する人で、まぁそれがクリエーターというものなのでしょうが、だいたい原作ファンなアタクシとしては、それならオリジナルを発表してくれないかな、思う訳です。人それぞれの創作事情というものがあるのでしょうが。
 手ごろに借りる本がなくて、あ、こういうのもあったな、読むか。と思って読んでみました。
 SFっぽくて、ミリタリー色があるけど本職じゃない。そんな世界観ってよくね?記述の大半は銃器の事だったり、その世界に対する批判とか、不満とかだったり・・・立ち食いソバ屋で無銭飲食を試みるような、親父は出てこないのなーっとか、思ったり、耐えきれなくなったのか高級中華料理の店でギャグシーンが炸裂したり・・・面白くて一気に読めました。自分はね。
 続編を語れそうな終わり方ですが、このままで終わってもいいと思います。ま、なんやかんや言うて十年前の作品ですけれどもね。
 ここまでバーチャルでリアルと五体がリンクするゲームぢゃないけれども、世界中のゲームプレイヤーとバトルロワイヤルやっちゃうゲームが流行っている最近なら、また違った切り口で、この作品が描けるのではないかと思ったり。
 押井さんのオリジナル、面白いですよ。二十年ぐらい前の『人狼』よりも一般向けって感じでした。
 でも押井ファンはそういうの、求めていないんだろうなぁ・・・うーむ・・・