台風一過

 一家ではないです。物凄い台風でしたね。21号は。日中にきたので雨戸がガタガタというのがうるさい。しかしツイッター上に関西方面の動画が流れると、いやはや、こんな画像が映画とかではなく現実で起きているというのが、驚きですネ。9/5朝現在九人の方が亡くなったらしいです。ご冥福をお祈りします・・・が、台風来ている時に屋外で作業をしたら、そら死亡確率があがるよね。
 あと、まだまだ暴風雨警報での帰宅、休業を命じない会社が結構多い。うちの周りは早々に店じまいして帰宅させているところが多かったから、ああ、これが社員に対する責任感の欠如という奴なのかしらん、と。もしも事故が起こったら、会社に対してどれだけの時間と金の損失になるのか、理解していないのだろうね・・・はぁ。
 それでも徐々に状況は良くなっているようです。ひと昔前なら、帰宅難民が増えてJRの駅前が大混雑になっていただろうけれども、今回はニュースで流れなかっただけかも知れませんが、そこまで混乱はなかった・・・のかな? 
 そんな『社畜』『ブラック企業』関連ではないけれども、こんな本を読み終えました。

 『えた』という人たちは牛馬の死体処理から皮革加工をする職能集団なのですが、『非人』という人たちは何らかの理由で流浪の民になったり、財産を失ったりして故郷を出て都市部に出てきて、乞食などで生計を立てる人々なのですが、大坂の場合(たぶん江戸とか他の都市でも)、寺社の勧進、つまり寺社の維持費やお祭り費用とか、そういうものをいただく事を名目にする、下級神官みたいなものとして行っていたようです。なので豊かな商家とかにつながりを持ち、番人として用心棒みたいな事もしていたようです。それが権利化していました。
 他に平安時代検非違使の時代からの伝統で、警察、治安機関の末端の捜査官であったり、清掃員であったりしていたようです。なので、捕り物の御用を務めている時は、『非人』であるという認識は他の人はなかったようです。
 もっともそれは相対的なもので、一般の人からすればやはり『非人』という下級階層の人たちであるとの認識があり地図表記で『非人村』とか書かれて抗議する、なんて事もあったようです。
 この辺、治安維持とかに『非人』を動員しない江戸とは事情が異なるようです。そっか、江戸は浮遊民は中間などの武家屋敷に下仕えするところに吸収される需要とかあるもんな。町名主が治安の末端を担っていたし。
 なるほどね。