好奇心ゆえです。

 好奇心から借りて見ました。

 自分が子供の頃は東西冷戦花盛りって感じで(花盛りか?)、ソ連といえば大戦末期に火事場泥棒的な参戦をしてきよった!!というイメージと、ディストピア的な共産主義が『おそロシア』ってな感じでね、イメージ先行で恐ろしいって感じでした。
 そのソビエト連邦が崩壊して二十年以上経過し、さてその実態はどうだったのか?と思ったりしましてね。そんな強権管理社会って、財源的に無理だろ、という認識を自分が持ち始めていましてね。
 さて、そんな感じで、社会主義的民主主義というものに焦点を当てた本ですが、半分経過したところでちょっと飽きてきたので読了したとは言えないのですが、前半読んでいて思った事は、『生真面目な委員長が良かれと思ってクラスの皆に強要するけれども、表面上は賛意を示しながら執行部とかがサボタージュや怠けたりして、一般生徒の苦情が耐えきれなくなり、学級崩壊』という事ですかね。
 複数の候補者から選挙で一人を選ぶという方式に慣れた者からすると、政府から指名された一人の候補者の信任投票でしかない制度ってどうよ?と思うのですが、その候補者は事前に選挙人からダメ出しされる可能性があり、陳情という形で上層に訴える事で、民意が反映されるという・・・え? 
 ただ議員職は基本無給で他の職業を持っている事が前提で、かなり頻繁に交代したようです。これは多くの人に共同体の事を全体的に考えてもらう為にやっているようで、なるほどと思います。意識を高めよう、と。
 しかし全体的に見て人の善意をあてに過ぎているイメージもあります。人間は基本的に怠惰で、自分がやりたい、利益を得るという欲求がなければ能動的に動かないものです。それを無視、あるいは考えない体制は人間性を無視しており、上手く運営できるとは思えないのですよね。
 ま、現代の日本でもチェックも罰則もなければ、官公庁だってサボタージュというか、法律守らない事が暴露されているので(障害者雇用割合を守っている省庁は、ほぼなかった)、やはり政治家に求められるのは、人間性への洞察力なんぢゃなぁ、と。そういう政治家・・・日本にいるのかね?どう見ても与党も野党も思考停止していると思う人が大多数を占めているのですがね・・・