ようやく書ける
そんな訳でお盆休み中に読んだ中で、一番注目し、一番興味深かったもの。
- 作者: ゆうきまさみ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/08/09
- メディア: コミック
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少年期から語りだす大河方式ですが、後年関東で猛威を振るった伊勢宗瑞の戦い方が足軽を多用し、侵略地の収穫物を略奪していくものであった事を踏まえると、少年期から青年期に体験したであろう応仁の乱は重要になります。一般の人々にも『足軽』という出自がバラバラの軽装の傭兵たちが活躍した戦いと認識されたのですから、それを感受性が豊かな時期に目撃し、自らの戦いに使うというのはいい設定(だと思う
後面白かったのは、当日は呼び方が官職名なのですが、その官職名を漢字で、それのフリガナとして実名をつけるというのが面白いですね。こうすれば一目で、あ、これはこの人の事か、と解りますから。
伊勢宗瑞の論文集を読んだのが随分前なので定かではないのですが、このマンガでは伊勢宗瑞・・・少年期なので幼名の千代丸ですが、彼は妾腹・・・あるいは第二夫人の息子として描かれています。その母親の実家が関東に所縁のある横地氏というのも伏線っぽいですよね。
何にせよ一巻は権勢を誇った伯父伊勢貞親と父伊勢盛定が失脚した文政の政変、そして応仁の乱の前哨戦である上御霊社の戦いが描かれました。二巻は本戦ですよ。といっても応仁の乱は最初こそ数千ぐらいの部隊がぶつかり合いますけど、後半は小競り合いの戦いだから、背景になっていくような気がしますがネ。
楽しみだなぁ・・・