読了二冊
昨日は漫画の新刊を買いに行けなかったので、一般向きの学術書二冊です。
- 作者: 古畑徹
- 出版社/メーカー: 吉川弘文館
- 発売日: 2017/12/18
- メディア: 単行本
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ま、日本はそこから距離をとって語るべきで、そもそも現在の『中国人』『韓国・朝鮮人』とは概念の異なる人々で構成されている集団だったので、何処の国の歴史に属するか、なんてナンセンスなんですけれども。
古代の東北アジアにおいて中国王朝と互角の和戦を繰り返した強国高句麗の遺民を核に、周辺の狩猟、農耕部族を統合した形で成立したのが渤海であり、文化と、そして周辺国との交易を支持部族に分配する事で国家を維持していたようです。もちろん軍事的にもそれなりの実力があります。でなければ二百年も存続できない・・・
しかしその滅亡は偶発的な、まぁ奇襲によるもので契丹族によるそれの後も遺民は反抗を繰り返したようです。それを制圧し、支配下に組み込む為に、契丹は渤海の支配方式を発展解消したみたいな形です。
歴史は突っ走った人々にとっては争奪の的なのですが、そういうのは不毛なので、距離をとってみる事が大切ですよね。
アジアのなかの戦国大名: 西国の群雄と経営戦略 (歴史文化ライブラリー)
- 作者: 鹿毛敏夫
- 出版社/メーカー: 吉川弘文館
- 発売日: 2015/08/20
- メディア: 単行本
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だからヨーロッパ人がやってきても『新たな交易相手』という事ですんなり受け入れたのかも知れません。