紙一重

 今朝のラヂヲでW杯一次予選突破を知りました。紙一重で。うはー。イエローカードの枚数の差で、って事でしょ?すごいですねー・・・ま、決勝トーナメントは勝った事ないけれども・・・勝てるといいですねぇ。
 あ、さて、昨夜はそんなサッカーの試合が始まる時間にPCの電源を落としました。昨夜はね、論文を全部よんぢゃえ、と読んでいたのですよ。これです。

 とは言ってもね、近代的な国家というものが未成立の時代ですから、ヴァロワ朝ブルゴーニュ公家四代のうち、独立志向がはっきりした三代目と四代目の事績の中で内政に関する事を中心に取り上げられています。
 もしも独立した国家として成立していたら現代ならベネルクス三国とフランスのブルゴーニュ地方あたり。四代目はそれを同心円で広げて、ライン川上流のアルザス・ロレーヌ地方あたりまで拡張を試みて戦死したって感じでしょうか? 
 ただ家系としては中絶した形なんですが、組織としてネーデルランドに残った高等法院とか会計院とかはカール五世初期の政府要人を輩出し、ハプスブルグ帝国の中核を担いました。その意味ではブルゴーニュ公家の系譜を引いたハプスブルグ家は、スペインを相続した事実と合わせて、フランスと宿命的な対決をするさだめ、だったのかも知れません。
 だってねぇ、ネーデルランドを相続する前のハプスブルグ家のフリードリヒ三世って、まともな論文を読んでいないからあれですけれども、読本によっては評価は『ドン亀』ですよ?金欠、逃げの一手。持っているのは心臓に生えた毛並みぐらい、みたいな?東欧で右往左往していたハプスブルグ家が一躍、西欧での覇権争いに参画、そして一度は勝利したのは、ブルゴーニュ家の遺産を継いだからとも言えます。んが!!スペイン・ハプスブルグにとっては失墜の原因になったのはネーデルランド戦争の戦費調達で破産した、とも言えるのですが。
 面白かったです。