1000p超えの文庫本

 前に日記で1200pとか言っていましたが、あれは嘘です。あれは続編の話です(え)。昨夜読了したのは1000pこえの方です。

啓示空間 (ハヤカワ文庫SF)

啓示空間 (ハヤカワ文庫SF)

 あ、今朝は密林で出てきた。
 あ、はい。ようやく全て読了しました。感想は一言。面白かったです。1000pこえ読む苦痛は、単に物量の問題で、つまり1000pの文庫本なんて片手で持ってページをくれないぢゃないですか!!長丁場の作品だからって最初は寝床で寝転がって読もうと思っていたのですが、腕がだるくなったので、PC前に座った時に読むように変更しました。ん?何故PCかって?ブラウザゲーやりながらだから(オイ
 長い話はだれたり、読み飛ばしたりする事もあるのですが、今作品に関してはそれはありませんでした。複数の登場人物の登場シーンが十ページ前後の文章量でまとめられていて、つまり疲れたな、とか、あ、そこで切るの?もうちょっと読みたい、ってところで終わるので、読むことに飽きると感じた事がありませんでした。
 話は何世紀も未来。未だ超光速航宙技術は持っていないにせよ、だいたい半径二十光年の範囲で宇宙に進出した時代の人類の話ですが、ある人物が滅亡した(と思われる)異星種族の調査をしているところから始まります。そしてある者は治療の為に、ある者はその人物を抹殺する為に、コールドスリープを多用した恒星間航行をするわけでしてね・・・これ、物語の中で、下手すると百年単位の時間が流れているよね。
 その時間感覚や、人体改造が当たり前の人々が登場し、次第に何億年前の宇宙の歴史に関わる秘密に迫り、そして・・・というお話。
 徐々に徐々に秘密が開示され、そしてラスト、一気に明かされていくのは快感ですし、徐々に物語が一点に集約されていく様も楽しいです。映画化してもいいぐらいですが、この情報量を咀嚼して二時間前後にまとめられるか?と思うと・・・うーむ・・・
 そして、日本語版は絶版です。面白いのに。まぁあの厚さがネックかなぁ。
 とりあえず、この方の日本語化された作品は全て入手しているので、続編を次は読もうかなぁ、と。また何か月かかるのかね?