まったりできる

 急かされる様に仕事やら何やらやっていた昨日とは異なり、今朝はまったりです。トラック便で荷物が到着するまでですがネ。なのでトラック便が到着する前に読んだ本の事を書くですよ。

 最近楽天の方が見つけやすいなぁ。なんやろ?まぁいいか。
 表題の通り、だいたい摂関期から鎌倉時代ぐらいまでの九州などで活躍した武士たちの話です。武士というと平安時代は地方で一所懸命に農地を開拓していくイメージがあるのですが、実はそれは一面であり、だいたい中央の権力と結びついて地方の実務職につき、開墾をし、販路を築き、多角的に富を収集して、それを中央の権力者へ見返りとして献上する、という存在です。
 平将門の乱も、中央における権力闘争がそのまま地方に持ち込まれた側面があり、中央において自己の立場を優位に保てなくなった側が反乱、独立の構えを見せた、みたいな。
 なので同じように乱を起こしながら鎮圧された(と評価される)平忠常の乱(元号でいうらしいけど忘れた)は武力での鎮圧というよりも、フィクサーとなった源頼信、頼義たちとの交渉により妥協が成立したので武装蜂起が終わったという側面もあります。もちろん戦乱で荒廃した房総半島で自立する事が不可能になった、という面もありますが。
 さて九州の方はというと、大宰府という平安時代においては外交窓口であり、第二の朝廷ともいうべき規模の役所があり、その職員もやはり九州地方において絶大な力を行使する事が可能でした。特に、現在の宮崎、鹿児島あたりの日向、大隅、薩摩の三か国は都ではなく大宰府に納税するような国です。ここで開墾し立荘された『島津荘』が関白藤原頼通と結びついて規模を拡大し、最大の荘園となった事は有名です。これをつくり育て、そして近世まで続いたものたちは、だいたい京や東国の武士たちでした。中央権力と結びついて管理者として出向き、そして土着していくという。
 そのあたりの事がなかなか面白いです。あ、トラック便がきよった。仕事に戻らなきゃだわ。