実は結構読み終わっていた

 昨日の日記を書き終ってから気がつくという奴・・・

ダンジョン飯 6巻 (ハルタコミックス)

ダンジョン飯 6巻 (ハルタコミックス)

 だんだん飯要素が減っていくのが悲しいですが、まぁファンタジー作品としても面白いですし、何より空気読めない魔物オタクのライナスがいい味出しているし。
 しかしナイトメアを『ハマグリ』みたいなものに見立てるというのは面白かったです・・・ってハマグリが吐き出すのは蜃気楼・・・幻では?・・・なーんて事は言ってはいけない
砂ぼうず 20巻 (ビームコミックス)

砂ぼうず 20巻 (ビームコミックス)

 主人公が出てこない一冊。しかも何故か三年半時間が巻き戻っているし。劇中の戦争の、開戦当初のエピソードが始まりましたが、これは一体、どんな伏線なんだろう?うーむ・・・まぁ次巻が無事に出てくれれば、いいのであります。作者の人、胃とか腸とか取っているからなぁ。命は大切に〜。
北条氏康の妻?瑞渓院 (中世から近世へ)

北条氏康の妻?瑞渓院 (中世から近世へ)

 はい。読了しました。著名な戦国大名北条氏康の妻である今川氏親娘の立場から、七十年余りの今川、北条、武田の戦国史を俯瞰するみたいな形になっています。
 この本で解るのは、正妻の立場というものが大変強いものであること。基本的に身分の高い家柄の人物は、釣り合いのとれた家柄の女性を正妻として迎えなければならない。彼女から嫡子が、つまり長男が誕生しなければ妾を迎える事ができない、そんな社会通念があったようです。そして同じ当主の子供でも、正妻腹と庶子では格段の差がありますが(対等関係ではない)、その庶子も正妻と養子縁組を結べば地位の上昇が保証されるという。
 具体的な事例として北条氏康三男とされた氏邦は、実は庶子の四男で、しかし彼が越相同盟以後、武蔵北部から上野という強敵に挟まれた地域を管轄し、次兄氏照とともに両輪の車輪のように活躍した事から、嫡出で彼より年上の氏規よりも最終的に序列が上とされました。
 また今川義元がどうも庶子らしいという可能性も面白かったです。そして戦国大名は面子を重んじ、武田信玄が社会通念、常識から逸脱しがちな、つまり信長よりも『革新』的、というより空気読まないタイプの人間であるかも。
 はぁ。研究が進むと面白いですねぇ。