訂正

 昨日の記事、訂正。旧版の『修道士カドフェル』は社会思想社の現代教養文庫でした。昨夜読んでて気がついた。出版社名と文庫名が違うって、あんまり読んだことないから・・・と言い訳しておく。あんまり気にした事ないからだって。しかし社名が社会思想社・・・ちょっと危険な香りを感じるのはアタクシだけかしらん??
 ま、それはさておき、今日は読み終えた本、ありますよ。漫画だけど。

エルジェーベト(1) (シリウスコミックス)

エルジェーベト(1) (シリウスコミックス)

 正直、この『シシィ』という愛称で夫から呼ばれる女性の事は、ヅカとかミュージカルとかで取り上げられる、まぁ少女漫画ちっくな話題の人としか認識していませんでした。
 姉と見合いに来た若き皇帝に一目惚れされたはいいけれど、自由に(どちらかというと奔放に)育った彼女に堅苦しい宮廷と姑の精神的抑圧感は耐えられず、旅から旅への生活。その為、皇室の義務を放棄した皇后と呼ばれウィーンでの人気は最低。しかし逆にハンガリーでは暖かく迎えられ、勉強嫌いにも関わらずハンガリー語は即座にマスター。以後、ハンガリーと皇帝の仲介役を任じたようです。
 つまり、普墺戦争で敗北しオーストリアの優位を保てなくなった帝国がハンガリーの権利を認めて支配民族に昇格させた時に、重要なフィクサーとなったようです。
 と、wikiせんせーの記述で政治的な業績はここまで。後は、身分違いの恋をした息子に心中で死なれ、自身もテロリストの手にかかって死を迎えた事で、彼女は悲劇のヒロインとなりました。美人という評判もその一助になりましたね。
 だがいかんせん。オーストリア帝国というものがその数十年後、第一次大戦の敗北で分解してしまい、なんとなーくだらしない印象があるので、あんまり興味を持てませんでした。題材も少女漫画にとどまっていたし。
 んで、それをCuvieさんがどーするのかなぁ、という興味本位で購入したのですが、ははーん・・・この物語のオチ、どうするんだろう?だってシシィさん、暗殺されるの五十代だよね?悲劇を演じ続けるの?もしくはハンガリーオーストリアと同君連合になったところをゴールにして、後は後日譚って形にするのかな?たぶん、その当たりが妥当な展開でしょうか?
 ここまで『脳筋』なシシィさんも珍しいので、今後の展開が楽しみです。