読み終え多し

 三冊ぐらいです。読み終えた順番に。

 今回はフランスへの短期留学編ですね。言葉の壁とか、個々の留学生の事情とか、いろいろ。んで読んでいると、ま、そのペースがね、結構ゆっくり目でして、これは著者の方のライフワーク的作品と位置付けられるのではないかな?と。
 割とコンスタンスにエロマンガとかも描いてみえて、年に一冊ぐらい単行本に貯めるぐらい作品を発表されているのですよ。それに加えてこの作品と、もう一つ、月刊だったか隔月刊だったかの雑誌にも連載を持ってみえて・・・凄いな、この人。と思うですよ。ツイッターをフォローさせてもらっていると、時々取材もかねて海外にも旅行されているみたいで、時間の使い方が旨い人なんだなーっと。
 んでも作品の好みからすると、自分は『絢爛たるグランドセーヌ』が一番です。なんだろ?表現の仕方とか、物語の構成が他の作品よりも、しっくりくる感じ?それに一番長い連載になっているみたいですし、ライフワークになるのではないかな?
 次巻も期待しております。 
 著者の方はコミティアで購入した事があります。中世イングランドを舞台にした、痛々しいエロマンガとか描いてみえて、ここ数年お見掛けしないな、と思っていたら商業ベースで描いてみえて、おおっ!!と思っていたら編集サイドとの思惑違いからトラブって、どうなるかと思ったら、紙媒体で出版されました。やったね!!
 このまま続刊が出る事を期待しております。うひひひ。中世イングランドものですよ。楽しみ過ぎる・・・
兵農分離はあったのか (中世から近世へ)

兵農分離はあったのか (中世から近世へ)

 最後。日本の近世において兵農分離は達成されたけれども、それは強い兵を必要としたから意図して法をつくったのではなく、身分制とか必要から田畑から武士を引き離す法が制定され、結果的に武士は領主的立場を放棄し、城下町へ集住する『サラリーマン』と化していく、という。つまり兵農分離はされても、別に兵士として強くなった、強くすることを目的としていた訳ではない、と。
 ま、そうだよね。江戸時代の武士の武芸って個人芸でしかなく、軍隊としての集団戦を意識したものではないもんね。逆に災害とかの手当て、豊作不作の波で収入が不安定、にもかかわらず私戦の否定で略奪も行う事ができなければ、領地支配なんて苦労ばかりだから、やめたいーっという者も出てきますからね。
 なるほどね。