読んだり見たりが多い

 昨日書いた第一次世界大戦のこと。ヴェルサイユ講和条約の、ドイツに対する過酷な要求が第二次世界大戦の要因であったーっという主張が良くされるのですが、しかしヴェルサイユ条約は当時としてはよく考えられていたものであり、天文学的な賠償金額も後に設定されたものであり、しかも設定された金額の十分の一程度の返済が行われた後、債権を戦勝国側が破棄しているんですよねー。
 たぶんヴァイマル政権打倒、再軍備を主張した右派の論理を、そのままうのみにした形なんでしょうね・・・第一次大戦の敗戦は、和睦時を間違えた独裁化した軍部のせいなんだけど、それは棚にあげられている・・・という奴。
 なんか、大戦間期の事を調べるとドイツの破局は一貫して威勢の良い連中にあるような気がします。右巻きも左巻きも、威勢のいい意見、聞き心地のいい意見には要注意ですね。
 さて、昨夜見たもの。

 ある意味同世代映画ですが、97年公開時、自分は見ていません。たぶんあんまり同調できないな、と思ったからですね。
 一貫して、ダメな青年、それが年老いたダメ中年たちの話です。ヤクキメキメでラリっても、こんなんぢゃいけないと思いつつ、立ち直りかけて、やらかして元の木阿弥、みたいな。
 二十年の歳月が経過して、舞台となるエディンバラの変貌が楽しいです。97年作品では半ばスラム化していたのに、2017年作品では最先端の街になっている。
 考えてみればうちの近所は真逆で、97年ころはバブルが弾けて倒産する会社もありましたが、まだそれなりに会社さんも頑張っていました。二十年後の現在、長者町界隈は駐車場か、飲食店か、そして再開発のビルか、ってな感じで繊維関係は僅かに残るだけです。
 ふわー・・・年月の流れを感じますねぇ。
 んで読んだもの。 イヌワシだな。イヌワシが描きたかったんでしょ?そうでしょ??正直に言いなさい!!って言いたいぐらい格好いいイヌワシが出てきます・・・って、キツネも狩れるのかい、イヌワシ!!確認していません。凄いな。
 そしてイギリス人スミスさんと三巻で悲恋関係にあった女性が、まさかここで再登場するとわ!!
 次巻も楽しみですよい。 ええっと『血界戦線』の方の、同人時代の作品集が、まさか商業冊子で出るとは思いませんでした。五年ぐらい前に出た同人誌版も持っています。本の山の下に入っていると思うが。
 当時大学生でした自分は、内藤さんはメルフェン、ファンタジー路線だと思っていました。プロになったらSFアクションになったという・・・あれれれ?
 ま、トライガンはアレでしたけど、血界戦線は好きですよ?原点に戻った感じでニヤニヤしちゃいました。
 まだありますが、それは後日に。