一本目は終わった・・・

 いや、艦これ2017秋イベントE-4ボスはゲージが二本立てでしてね、昨夜、諦観とともにトライしたら、一本目クリアしました。そして基地航空隊をはげさせる能力を持つ、二体目のボス登場です。決戦支援はデフォになりまして、ボスにたどり着くために女神も搭載しました。まだ課金はしていません。ため込んだ分を放出している最中です。はぁ。今夜も頑張ろう・・・
 さて、気を取り直して読み終わったもの。

ゴンチャローフ日本渡航記 (講談社学術文庫)

ゴンチャローフ日本渡航記 (講談社学術文庫)

 これ、世界一周記の日本関連部分しか取り出していないのですね・・・完訳はあるのかな?まぁいいんですけれども。
 幕末の黒船来襲。ペリーは有名ですが、そのしばらく後にロシアのプチャーチンも領土確定と開港を目指して来日していました。その秘書官として、艦隊の世界一周に同行していた作家の筆によるものです。
 キリスト者的観念からの視点を別にすると、概ね好意的な文章です。民族の違い、風俗の違いによる勘違いも見受けられますが、面白い。そして幕府の引き延ばし作戦と、それを看破しながらジリジリ待つしかないロシア側。滞在中にクリミア戦争が起こってイギリス領からの補給ができなくなるとか、世界史リンクの話題もありました。
 当時から日本人は大変な綺麗好きと評価されています。恐らく、同じ東洋でも上海の猥雑さと比較しての事なのでしょう。そこまでスレていないって事ですかね?
 筆者の核心部はなんか文学的な視点がどうのこうの、というのがあるのでしょうが、まぁその辺はスルーで(え 自分の中では著者はSF作家なんですが、ホラー作家の色が強いのですかね?この作品はミステリーですが。
 ホラー作品というものを、自分は書けません。何が恐ろしいのか、とか考えつかなくなっているんですね。どんなものでも平常心で受け止めようと考えているうちに、突発的な出来事以外で恐怖心というのは、あんまり(命を狙われるとかを別にして)感じなくなっているような気がします。
 ホラーってやっぱり、人はこういう状況が恐ろしいよね、って想像できないと書けないと思うのですよ。起こった事をありのままに受け取るって姿勢は、あんまりよくないのではないかと。なんでこんな事を書くのかというと、ふと山田風太郎さんだったか誰だったかの言葉で、八犬伝を書いている滝沢馬琴は、前半の普通の人が狂気を描き、後半は狂っている人が状態を装っている、なーんて主旨の事を言っていたような、どうなのか・・・記憶に定かでないんですけどね。
 読み手に無理をしていると悟られては、あっ、おしまいだなぁ、とか、そうそう、そういうの解るとか、そんな事が頭に浮かびましてね、はい。
 作品としては・・・ほんと、ミステリーって腹の立つ人物を用意して、その人がやりこめられるってシーンを描くと受けるよねぇ、とか感心したりしたり。他の事はネタバレになるから書かないけど(え