『神曲』読み始めました。

 ダンテの『神曲』です。はい。歴史の教科書に載っていて、ルネサンス期ヨーロッパ、特にイタリアでは良く取り上げられ、ダンテの生涯は「瀕死の病人が苦しさに悶えて、何度も寝返りを打つ」と言われる都市国家フィレンツェの政治的混乱状況を説明するのに良く語られるのですが、有名な『神曲』は一度も読んだことがない、という・・・
 まず持って、長い。またその当時の知識がないと解りにくい。手ごろな翻訳本がなかった。というのもあります。ただ図書館を訪れる度、読みたい本がないなー・・・と思うとイタリア文学の棚を見て『神曲』を探している時期はあったのですが、その頃はハードカバーでも書棚にはおいていなかったのです。まぁ書架で有無を聞けばあるでしょうけれども、そこまでして読みたいとも思わなかったので。
 まぁそしたらですね、講談社学術文庫版で見つけちゃったのですよ。これなら片手に持てるサイズだし、いっちょ読んでみようか、となりましてね。とりあえず最初の地獄編から読み始めた次第。
 といっても最初の数歌だけですけれども。あ、『神曲』は散文ではなく韻文、詩歌のジャンルになります。だから二の足を踏んでいたのですが、そういえば塩野七生さんがどこかで、息子さん(イタリア人)がハイスクールで習った『神曲』はスターウォーズみたいで面白かったと言っていた、と書いていたのを思い出して、そういうノリで読めばいいのだな、と思い切りました。ちなみにユリウス・カエサルの『ガリア戦記』とかはお気に召さなかったようで。あ、ラテン語の授業ですよ。日本人が中学、高校で古典を習うような感覚ですから。あれ?『神曲』ってイタリア語で書かれた作品だっけ?どーだったかなー・・・確かイタリア語はトスカーナ方言がベーシックになっているとか聞いたけど・・・いかん、うろ覚えだ。
 そんな感じでゆっくり読んでいきますよ・・・キリスト教徒の価値観と戦いながらナ(あ

神曲 地獄篇 (講談社学術文庫)

神曲 地獄篇 (講談社学術文庫)