はよ、艦これイベント終わらせたい・・・

 そうしないと他の事に手がつかないから(オイ
 ま、それはさておき読み終わったものなんですが・・・映像に関してはイベント終わらないと見れないぢゃない・・・手放しで面白かったものではなく、部分的に評価する本になっちまいます。致し方なし。

 ええっと記述の癖が少々引っかかりましてね、確認して見たら、どちらかというと在野の研究者っぽい。立ち位置が作家さんに近いせいなのか、主観的な記述が散見されます。
 正直に言うと信長祖父の信貞、父信秀時代の家臣団の記述は興味深かったのですが、他は特に目新しい記述もなく、本能寺の変の主因も改めて怨恨説を推している感じです。ふーむ。
 あとは、地縁血縁で人間関係を補強しているというところは興味深かったです。最大規模の『軍団』を任されながら何一つ成果を能動的に出す事が出来ず、追放の憂き目にあった佐久間信盛父子に関しては、積極的に他の家臣との姻戚関係を結ぶことがなかった為、主家である織田家とも姻戚関係を結ばなかった事により、切り捨てやすかった、という評価はまぁ、一応は納得ですが、それって主目的ぢゃないよね。
 全体的に理由付けとしては弱い印象です。林秀貞佐久間信盛追放の理由が知りたいと思って読んだのですが、少し・・・もうちょっと・・・何かが欲しいって感じでした。
 うーむ・・・
 あと、もう一つ。
吉川広家 (シリーズ・織豊大名の研究4)

吉川広家 (シリーズ・織豊大名の研究4)

 関ケ原の合戦で東軍勝利の一因をつくった吉川広家に関する研究論文集です。この人がいまいち評価されない理由の一つに、子孫が下手を打ったというかですね、なんか大名家内の評価に公儀との関係が含まれているらしく、江戸在府し将軍家の覚えめでたい人物は『直臣』扱いになり、そうでない人物は『陪臣』で、毛利家の中で後発の支藩の家格がどんどんあがっていくのに、吉川家の岩国藩だけはずるずる後退していくのですが、その原因は徳川家が天下人になってから在府せず(派閥抗争からできず?)将軍家に接近できなかった為、らしいです。
 んで、その評価をひっくり返そうと、個人の出版物だけど検閲して出した『隠徳太平記』を出したらしいです。へー・・・ま、あんまり読んでいないから解らないけれどもね(あ