ランドリアニメみたー

 ランドリオールの限定版にくっついているアニメ(値段的にはアニメDVDが本体だが)、観ました。画面空間を広く取り過ぎている演出が(つまり引いている情景が)少し気になりましたが、色は原作フルカラーイラストのテイストに近く、アクションもなかなか格好良く、なるほど、ランドリオールが動くという事はこういう風なんだな、と感心してしまいました。
 面白かったです。でもアニメ化するなら早くしないとね。最初のドラマCDから十年だって。そういえば五十四さんの声優さん変わっているしナ。とはいえ原作が完結していないアニメは、ランドリオールに思い入れがある為、あんまり望ましくなく・・・あ、幼女戦記はね、思い入れがほぼないのでね。面白いと思っているけどね。
 まぁ原作がそろそろ完結するかなぁ、とか思っていますが、まだまだですかねー。
 さて読み終えたもの。

 南北朝スキーは例外なく後醍醐天皇スキーな年配者、という偏見をどっかに捨ててしまえば、楽しくなると思いますが、まぁこの評伝も護良親王に対する私的思い入れ一杯の文章で客観的とはいいがたい。このシリーズ、主観的文章の人と、客観的であろうと努める人の文章が混ざっていて、なんか面白いです。ちなみに、著者が年配者になるにつれて、思い入れの激しい文章になる傾向が見られます。
 この本もその傾向濃厚で、まぁそうでないと三十年も生きず、鎌倉幕府倒幕に尽力しながら最後の手柄は武家に取られてしまって、その後、父後醍醐天皇との思惑の違いが露呈、幽閉、抹殺されてしまった人を書く事はできないですかね。その事が政権分裂、武家足利尊氏につく契機となったのは確かです。
 面白いのは赤松氏が護良親王系の人脈というのは知っていたのですが、楠木正成もその系統の人物であり、だからこそ護良親王を切り捨てた後醍醐天皇の政権に対して距離を取り冷ややかな目で見ていた、という説はなかなか新鮮でした。
 確かに護良親王は宗教系の人脈から南近畿で活動しており、楠木正成も河内や大和など、どちらかというと畿内中央部から南で活動しています。数少ない討幕派が横に連絡を取らずに活動している、というのは考えにくいです。
 とはいえ、鎌倉幕府の将軍に自分を擬する(当時は宮将軍は当たり前だった)方針は天皇親政をもくろむ後醍醐天皇とは相いれない事ですからね。この親子の対立は不可避だったのでしょうねー。