迂闊だった

 いやね、昨日帰宅中に聞いたFMでね、スタッフの人がMVを見て泣いた、と言っていたので興味がわいて、帰宅してから調べて聞いてみたんですよ、コレ。

 ちゃんと出ているといいけど、これは結構いいショートSFアニメです。アメリカのアーティストらしいけど、ご本人、日本語しゃべれるらしい。日本のアニメの影響を受けているらしいのですが(FMの番組ゲストだったらしいけど、その部分は聞けていません)、二年ぐらいかけて完成させたMVだそうです。脚本もアーティストの方が手掛けたとか。
 これ、くどくどしい説明が入らないで、カット映像でどんな事がかつて起こったのかを説明しているから、ぐっとくるんだろうなぁ。
 SFというと、その理系的な知識と説明で、読み手を圧倒させると思っちゃうのですが、映像のSFは、説明文がいらない、全てがデザインで物語る事ができるのが強みではないかなぁ。
 ひと昔前に比べると、最近は情報の伝播力が格段に上昇していて、ガラパゴス的な発展をしたと思っていた日本のアニメーションが、世界の中にはコレがいいと言ってくれる人が結構いて、思わぬところでその影響力を感じる、というのが楽しいです。
 考えてみれば今、社会の中堅を担っているのは自分たち、リアルタイムでファースト・ガンダムを見ていた世代でして、ところが自分たちよりも上の世代よりも幸福な事に、自分たちよりも下の世代の人たちも、ファースト・ガンダムを結構見ているのですよね。だから世代格差とかあんまり感じる事がないのかしらん。
 今まで自分の事はマイノリティであり、サイレントに生きるべきだよネ、とか思っていましたが、思っていたほどマイノリティではなくなっているのかもしれません。マジョリティであるとは思いませんが。
 こういう事があるから、人生はなかなかやめられないのですよ。