自虐的な名探偵

 今読んでいるのが、そして昨日読み終えるつもりだったのが、クリスティ財団公認の、アガサ・クリスティ以外の作家によるポアロものだったのですが、PCのWin10アップグレードを待っていたら一時間もたってしまいましてね、読んで待っているのは最適なはずぢゃないですか。居眠りするのにも最適でしてね、気が付いたら三十分眠り頭が重い感じ。
 アップグレード待ちを終えたら艦これだったり、今週末のDACに参戦するキャラに手を入れたりしていたら、読み終える事ができませんでした。
 エルキュール・ポアロは大変自信家の探偵でして、助けられる命を助けられなかった、と悔やむ事もありますが、基本的に殺人というものを容認せず、犯罪を犯す者の愚劣さを糾弾する立場は基本的に変わりません。だらしないのが嫌いで、何でも整理整頓、あるべき場所にないと気が済まないという性格と相まって、面白いけど、身近にいるとたまらん人物像になっています。
 んで、タイトルの「自虐的な探偵」が出ているのが、これ。

名探偵の証明

名探偵の証明

名探偵の証明 密室館殺人事件

名探偵の証明 密室館殺人事件

 とりあえず最新刊以外は読みました。正直、アタクシはこのシリーズ・・・んー・・・?って感じです。ストーリーに何故か散漫な印象がありまして・・・何故だろう?
 んで、印象的なのは「名探偵がいるから犯罪者が増えるんだ」という八つ当たり意見と「あたしがポンコツじゃなければ・・・」と悔やむ蜜柑花子という「名探偵」の存在。
 まぁ八つ当たり野郎は顎を砕いて黙らせてやりたい気分になり不愉快ですが、この蜜柑の態度がね、うちの『Polmeria』のポルメリア・ランキンを彷彿とさせましてね、なんか親近感が沸いてしまったのですよ。
 アタクシは自分が一生懸命やらない人間なので、一生懸命生きている人物像を応援したくなっちゃう性分でしてね、たぶん図書館で続巻を見かけたら、また借りてしまうのではないかな?
 ポアロのように滑稽なまでに自信家な人物が謎解きをしていくのも好きですが、こういう「ごめんなさい」キャラが頑張るのも微笑ましいです。