『犬伏』みたー
昨夜、真田丸の『挙兵』と『犬伏』を見ました。三谷さんは負け組を描く事が上手いですよね。フラグがいっぱい立っている・・・
『犬伏の別れ』シーンがいいという先入観があったせいか、緊張感にあふれていいとは思うけど、感動するかな?どうかな?いや、でも実質的にこの時が親子三人が集った最後だったと思うと、ちょっとくるかな?
しっかし内藤さんの家康は、清々しいほどに憎々しくなったなー。ラスボスはこうでないとねー・・・倒せないラスボスだが(あ
さて読み終えたもの。
- 作者: 田端泰子
- 出版社/メーカー: 吉川弘文館
- 発売日: 2005/07/01
- メディア: 単行本
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だから子供が没落すると乳母の一族も憂き目にあうという・・・。
あと公家や武家(特に公家)の女子は正妻に収まるか、養育係の乳母となる事が人生のいわゆる『勝ち組』とされていたようで、特に天皇家の乳母になると高齢者になっても再婚の手は数多あったようです。そりゃそうだよな。天皇や上皇の乳母だもん。情報源としても、天皇、上皇への口利きでも一番確実な線だもんな。
足利義政の今参局のように乳母から愛人(というか正妻がいない時期は正妻の役割を果たしていた)にもなる例があったようにことさら密接な関係も存在したようです。
この本では中世最後の乳母として徳川家光の乳母、春日局をあげていますが、確かにこれ以降は女性が政治的に表に立つことが少なくなり、正妻の権威も後方に下がり、正妻が不在の場合、その役割を代行して権威を握った乳母もいなくなってしまった、という事なのですかね?
それは政治機関が私的な、家庭、家政機関から官僚主体の、いわゆる公的な機関に変化した事という事なのですかね。