早寝が良い

 昨日は少し体調が良かったです。調子に乗って昔の戦略シュミレーションゲームを午前零時過ぎまでやってしまい、今朝はつらいです。しかもゲームをやっている最中に戦略のミスに気付くという・・・おい!!
 まぁいいや。今夜は早く休もう。かなりの距離を今日は運転する予定なのだから。
 んで、読み終わったもの。

房総里見氏 (中世関東武士の研究13)

房総里見氏 (中世関東武士の研究13)

 軍記物で有名、というか『南総里見八犬伝』が有名な武家ですが、実のところ、はっきり系譜が解明されていない武士でして、一応清和源氏新田氏系なのですけれども、戦国大名化した家とのつながりが伝承の域を出ていませんでした。
 室町時代鎌倉公方の下で側近の役割を果たし、家柄も高かったのですが、足利持氏の滅亡だったか、結城合戦だかでその系譜の里見氏が断絶し、足利成氏が復活した時に、同族の美濃里見氏から家を次ぐものがやってきて、それが戦国里見氏になるらしいです。その後、家督争いというか、家中の主導権争いに勝った里見義尭(この字ではないが、まぁ仮に)が戦国大名となり、北条氏と結んだり戦ったりを繰り返して房総半島に覇を唱えたと。
 後の事は軍記物になってしまい、一次資料による研究が少ないか、覆されているのか、この論文集には載っていませんでした。載っていない事はないけど、時系列を完全に埋める構成ではないですね。
 まぁ北条氏との戦いは上杉謙信頼みの他の関東大名とあんまり変わらないような気がするし(単独ではとてもぢゃないが対抗できなかった)、有名なんだけど、同族争いを繰り返していまいち結束する事が出来ず、近世大名になれたけど、大久保忠隣との婚姻関係が祟って大久保氏失脚とともに流罪、断絶してしまったので、思ったよりもぱっとしない一族なんだなぁ、とか思いました。
 やっぱね、一族間の争いをしているところは、大きくなれないですよね・・・はい。