読んだものが多すぎて

 まぁ順番に。

 今回はタケミカヅチのエピソードからみの戦闘シーンですかね?そして天津神も暗い影というか、ひでえなコレというエピソードが一杯でして、なんかね『深淵』というTRPGの魔族とおんなじぢゃね?とか思ってしまいました。信仰という『こうあるべき』という願望と規制が、神を変化させる事を禁止している、みたいな?変わる事ができないから神なのでしょうが、自ら規定した感情に捕らわれて死ねない、変わる事ができない存在が『深淵』の魔族なので、似ているなぁ、と。まぁどーでもいいですね・・・ あ、完結ですね。というか完結してもしなくても別に大丈夫な感じ。つまりネタがあがったら続編が幾らでも出そうなエンドですな。とはいえ、主人公周りの人間以外は、一応の決着がついたりつかなかったり・・・んん?
 次の作品を楽しみにしてまーす。 七十年あまり細川氏の家臣に年貢徴税システムを壟断されていた東寺が、七十年ぶりに備中新見庄から「直接支配、お願いしゃす!!」と言われて「えー・・・困ったなぁ」と言いながら上から目線支配をしようとすると「無理」「あかん」「百年以上前の課税規準が通るわけないでしょう」とか言われたりしている話・・・みたいな?
 興味深いのは京と備中・・・つまり岡山の山間部との連絡が年貢の一部であり「毎月よこせや」という東寺と「負担が大きいから二か月に一度、二人ね」という現地のやりとりであったり、そういう旅費も自己負担なので東寺側が決定にもたついていると使者の京での滞在費がなくなり、「やっとれん。帰る」といって返事を持たずに使者が帰ってしまう事例も多々あったようです。
 そういうやりとりも応仁の乱を境に終わりを告げ「周りは全部敵です。守れそうにないのでそっちにつきます。グッバイ」的な音信を最後に新見庄と東寺の連絡は途絶えます。東寺は地理的に西軍に占領されてしまい必然的に西軍側につかざるを得なかったのですが、備中は東軍総帥の細川氏の勢力が強く、その圧力に抗する事ができなかったようです。
 地方支配の形式が応仁の乱以前と以後で完全に変わる瞬間ですね。
 こういう当時に当たり前に行われていて現代では解りにくい事が判明するのは、すごく楽しいです。