吉良さんがお亡くなりに。

　なーんか今年はミュージックアーティスト訃報が相次ぎます。その中でZABADAKの吉良さんは日本ローカルの、しかもインディーズな存在なのですが、そして最近アタクシも聞いていないのですが、二十歳前後の頃、自分がその音楽世界に耽溺したユニットでした。
　まだ五十代。精力的に活動なさっていた最中での死。ご冥福をお祈りいたします。
　んで、まったく関係ないけど、二冊読み終えました。

最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス〜想像力の帝国〜

　D&D・・・いや、RPGというジャンルをつくりあげた人物の伝記です。読みにくいと言っていたアレですが、会社をつくり、D&Dを世に出し、製作者間のトラブル、放埓経営のトラブル、経営者間のトラブル、トラブルトラブルの果てのD&Dというタイトルからの追放。別会社を興すも著作権トラブルで挫折し、ようやくD&Dの会社が経営破綻した事によりトラブルの大半から解放されて、ゲーム制作に専念、というくだりは一気に読むことができました。
　不摂生、加齢による健康悪化。2008年に永眠。
　ヲタクの先駆者ですね。彼の行動は結婚生活を不幸にしましたが、挫折を味わい離婚し、反省し、トラブルの解消とともに人間としての落ち着きを得て、最後は平穏な毎日を送っていたようです。
　D&DというTRPGは、日本にいる以上にアメリカでは良くも悪くも影響力があり、よく日本のマスコミも二十年前は言っていた『ゲームによる悪影響』という根拠のない批判にさらされたのもD&Dが最初でした。
　その点については言いたい事もあるけれど(人は理解できないものに対しては、無思慮で短絡的な批判ができるものだ)、今はよしましょう。
　世代か移り変われば前世代の非常識が常識になり、少しでも世界が住みやすくなるようになると願わずにいられません。いや、少子化対策のマニュアルが二十年前にできていたにも関わらず「母親が子育てに関わらないのはけしからん!!」と言ってぽしゃっているって記事を読んだらさー、子供の声が騒音だとって保育園建設に反対するやつとかさー、なんだかなーって思ってしまうのでね。
　もう一冊は・・・明日にします。思った以上に書いてしまったからの。