半分眠りながら読んでいました。

 なにやってんだかー。でも眠たかったんだもん(キモ

 南北朝、室町期の上杉氏、それも関東管領に在職した一族の事をメインにとりあげた論文集です。これを読むと、特に一族の惣領がなる、というものでは最初はなかったようです。まぁ南北朝期は戦争期だから有能な人間がやらないとなんともならない役職ですわな。
 室町の安定期になると上杉氏の長老格が鎌倉公方足利氏を補佐する形に。鎌倉公方の足利氏はなーんか同時期の足利将軍に比べても若死にする傾向があり、若年の公方を補佐する意味でも長老がなるって感じでした。
 ところがそれが変わるのは上杉禅秀の乱が起こってから。発端は上杉氏の有力一族であり、親子二代で(というか親が比較的長寿を保ち、長年関東の政界で重きをなしたからでしたが)急速に権力を増大化させた犬懸家が、恐らく専制化をもくろみ、公方家の傍流を担ぎ出してやらかした乱でした。一時は鎌倉を制圧するものの、幕府が鎌倉公方を支持した為、形勢は逆転。犬懸家は一転して没落します。
 このころからもう一方の有力家である山内家が管領を牛耳る傾向になり(独占まではいっていない)、そして鎌倉公方足利持氏が滅亡する事になると山内家家督関東管領になるという家職化がなされます。そして鎌倉公方関東管領が完全に対立していき、関東管領という幕府に支持されて公方を補佐していく役職は有名無実化していくいう。
 そっから関東は実質戦国時代になりますからね。
 そんな事が書いてある本でしたー。