虚空の旅人

 つまりコレです。

虚空の旅人 (新潮文庫)

虚空の旅人 (新潮文庫)

 『精霊の守り人』シリーズで初めてバルサではなくチャグム主人公?というかバルサ以外の人間が中心になって事件を解決、そしてどうやら大きな動乱が南からやってくるようです。
 長いシリーズで中心人物が不在というのは、少し落ち着かないものでして、すごく不安感を覚えながら読み進めました。まぁ最初に出たのが児童文学のジャンルなので、心配する展開には結局ならないのですが、それでも政治に関わる王族の酷薄さを感じると失望、怒り、そんなものを感じます。ま、為政者なんてそんなものだし、自分のその立場に立ったら、そういう事をするだろうな、と予想ができるので余計に悲しいのですが。
 このシリーズは漫画の新刊とか、読みたい文庫版が他に出たりした時、ついでに購入して読み進めています。次はいつ買うのかな。楽しみです。
 んで、その勢いのまま、三月に放映していたNHKのドラマ「精霊の守り人」の第一話、録画しておいたものを見ました。
 ええっと、帝とか聖導師にいい俳優さんを使っているせいか、原作よりも出番が多いですね。展開もそれに合わせているみたいで、うーむ・・・まぁこういうものなのでしょう、としか言いようがない。
 凄いなと思ったのはラストの殺陣。綾瀬はるかさん演じるバルサが短槍で四人の追手とやりあうシーン。CG補正もかかっているかも知れませんが、素晴らしい。圧巻でした。小説でも手に汗握る命のやりとりが描かれていますが、登場人物の思考描写は一切なく全てアクションで表現していました。
 やるなぁ。このドラマの売りはアクションなのかな?だってほら、脚本が原作とは違う雰囲気だそうとしがちだし・・・ねえ?(あ