コミック『ビーム』みたい

 昨日、『図書館の魔女』文庫版の三巻、四巻を買いに行ったついでに、ふらふらと購入して読みました。

はじまりの竜とおわりの龍 (ビッグコミックススペシャル)

はじまりの竜とおわりの龍 (ビッグコミックススペシャル)

 こういう文化人類学みたいな話って好きなんですよ。にへら。ファンタジー作品というのは、突き詰めるとこういう話になるのかも知れない。
 どうもSFチックな背景で「竜」という意思を持つエネルギー体みたいな生命体が、時代とともに様々な様態に変化して、水の神であったり、時には旱魃の神になったり。人の世の権威の象徴になって、滅ぼされそうになったりしたりしたり、そんなエピソードの連なりの作品ですね。新人賞受賞作が最後のエピソードの位置にきていて、単行本にまとめる時に時系列に並べ直した、みたいな。
 小学館の「IKKI」という雑誌の新人賞をとった作品でしたが、「IKKI」という雑誌はもうないです。自分も買った事はないけれど、そこに掲載されていたコミックスは購入して読みましたし持っています。鉄マンが多かったのかな?
 しかし端から見ていて良く解らない構成だなぁ。そういえば先日亡くなった少女漫画家さんもそこで連載されていたようだけど、吉野朔美さんも「少女漫画」でくくっていいのか、迷う方だしなぁ。
 この作品を読んで思ったのは、エンターブレインさんの「ビーム」とか「ハルタ」とかに載っていそうな作品だなぁ、と。つまり、好きなジャンルです。絵柄は覚えやすいけど、名前は覚えにくい方ですね、著者の方。まぁ絵を覚えれば大丈夫かな。