ようやく真田丸をみた

 大河ドラマです。虚構と史実の区別がつき、国人領主(戦国領主という表現の方がいいのかな?)である真田家が武田家の終末において必死に生き残りを考えているのが第一話ですかね。
 最後の落ち武者狩りの襲撃タイミングは完璧で、現実だったら真田家の皆さんは全滅ですね。これは絵的にそういうものが求められたからで仕方ないか・・・逃げられるタイミングだと俯瞰して映しても面白くないもんねー。
 時代考証で、割とアタクシが良く読んでいる研究者の方、つまり昨今の戦国期研究をリードしていらっしゃる方が連なっていて、少し安心・・・まぁ大河は虚構なので、脚本の出来にどこまで影響があるのか・・・あ、あった。
 戦国期に限らず、生前の人物の実名は、目上の人間でなければ呼びません。あとは敵対者。んで、真田昌幸は同僚からは安房守、安房と自称の受領名で言われ、主君である勝頼ぐらいしか実名はいいませんでしたし、信幸、信繫兄弟も源三郎、源次郎と仮名で呼ばれていました。
 そういうところでニヤニヤしちゃいましたね。
 実はちょうど読んでいるこの本が、時代考証に関わっている方の著書でした。研究書の内容と、脚本の違いを確認しながらニヤニヤ見ていました。
 大河ドラマを最近見なくなったのは、こういう差異が解っててやっているのか、知らずにやっているのかが解らないし、脚本自体に陳腐さを感じてしまっていたからだと思います。さて今回の三谷さんの脚本はどうでしょうかね?
 ニヤニヤ・・・

真田四代と信繁 (平凡社新書)

真田四代と信繁 (平凡社新書)