そんなにファンぢゃないですよ?

 でもね、アルバムが出た直後に亡くなるなんて思わないぢゃないですか。プライベートを完璧に区別していたからこそ、闘病生活なんてまったく表に出てこなくて、だからこその衝撃ですよね。そして亡くなった後にアルバムを聞くと、死と向かい合う事を教えてくれる・・・と昨日ラヂヲDJがゆってました。デヴィット・ボウイの事です。
 昨夜はお弔いと称して白葡萄酒一本空けました。まぁ刺身だったからですが。おかげでお腹はお下り様です。ヤバイので数日大人しくしています。
 アルバム・・・買う?うーむ・・・
 さて、話は変わって読んだもの。

戦国大名論 暴力と法と権力 (講談社選書メチエ)

戦国大名論 暴力と法と権力 (講談社選書メチエ)

 改めて戦国大名とはなんぞや?と確認しようと思ったのですが・・・一般向けの割には生半な本のような気がしました。結論が解りづらい?
 端的に言うと法と暴力は対極のものではなく、暴力の強制力がなければ法の存在意義はない。暴力は行使されずとも存在するだけで、その効力を発揮する。戦国大名(戦国領主)とは、それまで権威、権力と違い、暴力による領域拡大の結果、法の公正な執行で統治の正当性を獲得しようとする存在である、と。そんな感じですかね。
 そう考えるとやはり織田信長とは典型的な戦国大名と言えるかも知れません。彼の統治スタイルは先例主義であり、多くの人にとっての妥当、公正性を重んじました。趣味は新奇でしたが、統治方針は保守的です。
 暴力というむき出しでは警戒されるものの主体として、その保持が人々に支持される『正当性』を持たなければならない。それには権威よりも妥当性こそが必要である。
 その考え方が合理的と言えるなら、彼はやはり近代的な思考能力の持ち主だったのでしょうか?