著者も面倒くさい自覚はあったらしい

 これです。

黒猫の約束あるいは遡行未来

黒猫の約束あるいは遡行未来

 恋愛謎解きもので、殺人のない謎解きものが好きなので図書館で借りて読んでいます。借りているので作品時系列順には読んでいませんが、ついに黒猫の方が切ない顔になりました。なんか、勝利感。
 そして登場人物にも「面倒くさい二人」と言わせました。ですよね。まぁそこが面倒くさくなくなったなら小説にならないし、つまらないしね。ひひひ・・・でもなんか勝利感ですよ。付き人に感情移入でしたからのぉ。まぁ付き人の方も情けない事には変わらなくて不器用である事は相変わらずですがね。
 次も読めるかな?
美濃斎藤氏 (論集 戦国大名と国衆)

美濃斎藤氏 (論集 戦国大名と国衆)

 はい。ジャンル変わりました。まったく違います。美濃斎藤氏と言えば斉藤道三が有名なのですが、実はこの人、信長の舅、『信長公記』で信長を高く評価したらしいことが知られているだけで、一次資料が大変乏しい。下剋上の代表格と言われながら、ようやく最近、父親がまず斎藤氏の家臣長井氏を継いだらしいこと。その父親の以前の身分が地下、つまり庶民で、斎藤義龍の代でも先祖が解らんから婚姻を結ぶな、と六角氏から思われていた事が判明しました。
 また道三、義龍の対決は性格的な面はともかく、外交政策の対立が根底にあったこと。織田信長との対立も、その外交問題、美濃守護家の土岐氏継承問題から始まっている事が解ります。というか、ぶっちゃけるとその程度しか解っていない。資料が少ないから。
 今後、新しい資料が発掘される事が期待されますね。
 後は、これ。
新田三兄弟と南朝?義顕・義興・義宗の戦い? (中世武士選書28)

新田三兄弟と南朝?義顕・義興・義宗の戦い? (中世武士選書28)

 出版が比較的最近だから、ちょっと期待しましたがいかんせん、南朝の記録は軍記もの中心なので、やっぱり浪花節になっちまいますね。うーむ・・・やはりこんなものか。仕方ないか・・・
 以上文章ものを中心に書きました。明日はマンガで行きます。