ようやく理解した

 『タイタニア』の最終巻を読んで、これを政治戦略闘争と思って読んでいた自分の間違いに気が付きました。これは冒険活劇だったんだー。そうか、なら読んでいた違和感も理解できるし、続刊が出た事も理解できるわ・・・それだけなんですけどね。
 それとは別に、こんな本を読みました。

闇の虹水晶

闇の虹水晶

 日本ファンタジーを変えた、というキャッチコピーの方です。しかし今回は魔導師は出てきません。代わりに人の感情、疲労、そんなものをつかみ取り石、貴石にする『創石師』が主人公。国々や族長家であった自分の家族を襲う不幸・・・一族が自分を残して全滅って、不幸どころのレベルではないが・・・に絶望しながら透徹にそれを見ていく。そして国々を併呑していく『理想』に燃えた父子王二代を幻視し、それに関わっていく・・・みたいな?
 ちょっと解りにくいですネ。しかしとても読みやすいですし、人の葛藤と克服が読めるいい話です。お勧めです。割とこの方の本はシリーズ最初の本がお勧めだと思います。
 次はマンガ。 主人公が記憶を取り戻したみたいです。こういう一年戦争ネタだけぢゃなく、ZやZZネタもうまく取り込んでいるので、この著者の方々はすげいと思うのですよ。しかし、今回はMSアクションが主で陰謀とか、謎解きはまだまだ行われていません。次巻以降のお楽しみですねー。 幽霊の女の子が主人公のマンガだと思っていました。そして最初のエピソードに戸惑い・・・あ、これは本当の主人公の女の子の夢なのかーっと理解して進みます。
 相変わらず、ままならないというか、我がままというか、青臭い人を描かせるとすごい人だなぁと思います。というか、登場人物の抱え込む悩みとか葛藤とか、だいたい理解してしまうオイラもアレなんですが。
 さらっと性的なエピソードを何気に入れて、しれっとしているところとかもね。しかもまったくエロティックな感触がない。たぶん抱かれている娘が、そんなもの、どうでもいい、ただの気分転換みたいに感じているところが、空虚な感じでいいのでしょう。勢いでやって「こんなんか」みたいに思っているところ。若気な感じ。
 まだ来月出る作品も買ってしまうのだろうと思います。
 なんか火曜日に書くことがないっていっていたのが嘘みたいですよ、はい。