憎いあんちくしょうの季節

 花粉ですよ、花粉!!目がパシパシするだけぢゃなく、鼻水も粘性を帯びてきやがりました。明日、明後日はボドゲ合宿という名の飲み会合宿なのに、もー・・・ハナカミを用意しないと(義務感
 留守中に色々映画を録画するつもりなので、録り溜めていた映画を少しでも消化しようと見ました、ゴールデン・エイジ。

 まぁこの手の作品が史実に忠実である必要性はありませんのでアレなんですが、だから中年となったエリザベスが宮廷にはいないタイプの男に興味を持ち、恋心を抱くけど、もっとも寵愛する侍女にとられて嫉妬にかられて二人罰するけど(侍女は女王の許しを得ないと結婚できないが、二人はもうやっちゃって侍女は妊娠していた)、スペインという強大な脅威に対抗する為、恩赦を出し、挙国一致で危機を乗り越えたー・・・というのが大筋。
 まぁ女王の恋がメインテーマだと思えば、特に問題はない・・・んが、英国がスペインに対抗する唯一の国家って・・・まぁ慢性的戦争状態のネーデルラントは、まだ国家ぢゃないからなー。しかしスペイン・ハプスブルグが財政的に破産した主な原因は泥沼ノネーデルラント戦争が原因で、無敵を誇った陸軍もマウリッツの新戦術で陰りが見えてきた頃。
 『無敵』艦隊を破ったといってもパルマ公の無敵陸軍をブリテン島に運ぶ艦隊を、ネーデルラントに近づけさせない事を主眼なので、これ、ぶっちゃけ海戦に及ばなくても艦隊運動でどうかにできる可能性があるんだよねー・・・戦うより遥かに難しい操船技術がいりますが。
 まぁ生暖かく見るしかないわナ。作品的には前作の方が好きですが、現代の男性のように短く断髪したエリザベスが、時と場合によって、かつらによる髪の演出をドレスとともにやっているのを見ると、いいね!!と思いました。彼女にかしずく侍女の群れも笑いさざめいていて、赤い衣装のエリザベスは『不思議の国のアリス』のトランプの女王を彷彿とさせますが、視覚効果だけで侍女たちの明るい様子が、威厳がありつつも楽しげなエリザベスの宮廷を演出していて、いいと思います。