エリザベス

 WOWOWの録りおきをみました。久々に映画を見た気分・・・いや、ちょっと最近録画して見た映画がB級とかB級とかB級とか・・・悪くないけど突っ込みどころが多かったりするので日記に書く気になれなかったので。

エリザベス [DVD]

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 ケイト・ブランシェット主演で、宣伝されていた時から、エリザベス一世肖像画に似せるようにしているなぁ、と感心していました。公開が1999年で、その頃はまだ教科書的な知識しかなく、あとはスペインのアルマダを破った頃を題材にした少女マンガぐらいで、エリザベス女王はお婆さんで描かれていたものですから、若いエリザベス女王が恋愛をとるか国をとるか、なんて想像できなかったので違和感を覚え見ませんでした。
 今は、彼女が十歳以上年上の姉の後を二十代で受け継ぎ、それまで王女→庶子復権→監禁などなど様々な苦難を味わっていた事も知っています。
 その様子をケイト・ブランシェットは見事に演じているなぁ、と。指輪物語の悪戯っぽくも威厳のある神秘的なエルフの女王とは異なり、権力闘争と愛に惑い、傷つき、そして政治家として成長していく姿が印象的です。最後の、頭髪を丸坊主に近い姿にしてしまい(当時の女性にしてみれば、女性として死んだも同然の姿)、白塗りの化粧をし、国家と結婚すると嘯く彼女は痛々しくも雄々しく感じました。
 若き日のダニエル・クレイグカトリック側の密使で登場したナ。ちらほら見た事のある俳優さんがいるのが面白い。
 今夜は余裕があれば続編のゴールデン・エイジを見ようと思います。