つまり裸が描きたかったのですね?

 いや、これを読んだらね。

 だいたい前作の『エマ』の頃から女性を裸が描きたい、描きたいと公言していた作者の方ですから、これは絶対、思う存分、裸女を書くために女風呂を絡めたに違いないと確信するのでありますよ、はい。エピソード的に、あんまり本筋と関係なさそうですから・・・いや、本質的に『乙嫁語り』に本筋というものが存在するのかと言われると、同じ時間と世界でオムニバス的に、中央アジアから中東の若いお嫁さんのエピソードを語っていくものなので、そんなものはないと言えばそれまでですがネ。
 しかし色んなタイプの体系の女性を描くのが本当に好きなんですねー。主人公と言えるアニスさんはほっそり柳腰タイプなので胸は○乳になっていますが、その『姉妹妻』となる方は食べる事が大好きな豊満なタイプ。よくよく見ると、基本はルネッサンス絵画にあるような豊満タイプの女性を多く描いているようです。・・・ん?そういう官能な裸女を描くのがお好きで、主人公はあえて異なったタイプの裸女を描いたという事なのかしらん。やるな(にやり
 ペルシャはちょっとイスラムの戒律を厳格に守っている雰囲気ですね。オスマン領域はイスラムよりも中央アジア遊牧民の色彩が強く描かれていたように思います。顔、結構出していたし。普通に女性が男性と話していたし、アミルさんなんか、顔全体出していたよーな・・・演出?
 最初はオスマン領域に近いところからカスピ海を経て今回はペルシャに来た訳ですが、次巻は何処へ誘ってくれるのでしょうね、楽しみです。