心くすぐる
新潮社から出ている@バンチというコミック雑誌ですが、妙にアタクシの心をくすぐる作品がありまして、これも何か手に取ってレジに向かっていましたよ?
- 作者: 大須賀こすも
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/12/09
- メディア: コミック
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そしてどうも主人公格の面々は戦上手でも『汚名』を着せられた一族であり、そして『知の騎士団』内部でも差別や確執が存在するという、アタクシにとって大変おいしい設定でございます。
情け容赦なく人が殺しあうところなんかナ(あ
『軍靴のヴァルツァー』といい、『MAMA』といい、なんかこう、アタクシの好みを図星とか、かすめ飛ぶとか、そういう作品が多くていいですネ!!次巻も楽しみです。
- 作者: 佐藤賢一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/08
- メディア: 単行本
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戊辰戦争で会津藩は袋叩きにあいましたが、庄内藩は近代化された精強な軍事力によって無敗で和睦します。幕府がフランス式の軍隊をつくったのですが、そちらは機能しなかったのですが、新徴組と庄内藩士からなる見廻組は粒ぞろいの戦士であり、それが真っ当に鍛えられて、戦術眼優れた指揮官に率いられればどういう結果になるか、というものが解るという。
基本的にアタクシは幕末が好きではないです。なーんかその幕末と日露戦争の美化によって第二次大戦にいたる国民総錯誤が発生したような気がするので。なので維新政府が正義、みたいな記述よりもアンチテーゼのような話の方が好きです。そうするとバランスがとれる気がする。
90年代とか00年代の佐藤さんの作品は、あんまり好みではなかったのですが、ここ数年に書かれたものはなんか落ち着いてきて、灰汁が抜けた感じになってきており、安心して読める気がします。
沖田林太郎が『情けない総司の義兄』ではなく、ひとかど剣客、戦士として描かれているのが良かったですよ。