ゼログラヴィティ

 オスカーをいくつも取った作品は話題になりますが、録画したあと、あ、一時間半ぐらいなんだと改めて気づくぐらい気にしていなかった(ドヤァ

 ハッブル宇宙望遠鏡の送信システムの修理中に、ロシアがスパイ衛星を処分。それがケスラーシンドロームの引き金となっていくつもの衛星が破壊され、国際宇宙ステーションも、まだ建設されていない中国のステーションも被害にあい、生存者が結果的に主人公の女性一人になり、命からがら、ギリッギリのところで地球に帰還するという話。
 まぁ、こんな大災害は、いくつもの原因(連絡不徹底、認識の甘さ、観測不備や秘匿情報、太陽風などの宇宙気象)が重ならないと、まず現実には起こらないと思いますが。事故起こしたら他国どころか、自国の宇宙開発にも深刻な影響を及ぼし、場合によっては通信衛星すら打ち上げ不可能、人類は永遠に地球に閉じ込められました、という事態になりかねませんからね。
 孤独とギリギリ感の演出が、この映画の成功の鍵じゃないかなぁと思います。音楽も控え気味だし、過呼吸気味の主人公の呼吸音だけが響く時もざらにある。長く宇宙生活していたから地上に降りて、立ち上がれない描写も、こんなもんかな?と感じました。・・・就航前のスペースシャトル次世代機みたいなのに乗っていたから、たぶん滞在は十日ぐらいだったみたいだけど。
 友人のYさんが、WOWOWで見るなら是非解説を見ながら見るべき、と進めてくれたけど、画面が小さくなって見どころ解説してくれるのは、ちょっとアレだったのでやめました。やはり映画そのものに入り込まないと睡魔に敗北してしまう(オイ
 個人的には、いい映画だったと思います。珍しく邦題の方が格好いいと感じたしナ。