読書感想

 待っていましたの商業出版です!!

 RAITAさんは最近同人誌ではエロい魔法少女の本ばかりお出しになって、メカ要素がほとんどなかったものですから、少し残念に思っていたのですが、うふふふ、メカもの中心の画集が出たですヨ。
 しかしこうやって眺めてみると、十年ぐらい前に初めてRAITAさんの同人誌を購入した時の、やや病的な少女とか、密度の高いメカイラストとか、そういうものが好きなので最近の画風に少し違和感。たぶんあんまり目にしていなかったからでしょう。
 表題に「?」とあるからには「?」も出るかも知れないに違いない。期待期待!!
 次からがらりと変わります。
織田信長 (人物叢書)

織田信長 (人物叢書)

 二年ほど前に結構話題になった本です。その当時は少し抵抗があったので読まなかったのですが、「戦国大名」という存在に対する定義に、信長も自由ではないという事に今更ながら気づいた今となっては、冷静に読めました。むしろ興味深い。
 織田家というのは新興勢力であり、勢力を急激に伸長させた信長の時代になっても自転車操業的なところは、ほとんど変わっていません。大店的な貫禄のある後北条氏組織力、支配体制に比べても、経済的に豊かな都市部を抑えて、そころからの徴税がメインという印象。
 その為、交通の便をはかる街道整備、これは軍事的な側面もあります。軍勢の移動が便利になる、と楽市楽座・・・これは座を廃止するのではなく、市場においては座に入っていなくても自由に商売できるというもの。同業者組合的な座そのものは温存しており、その商業振興策に現れています。逆に検地は差出方式、つまり耕作者の申告に頼っているようで支配者自らの確認ではありません。
 軍役も請負制で、特に規格がなく、この点、収入で軍役を細かく定めた北条、武田氏に後れをとっています。
 部下のやる気に頼っている感じですネ。だからやる気の感じられない部下を容赦なく切る。
 この本では、一族や譜代以外は切り捨てられる運命であり、それを悟った外様が離反している、と書いていますが、これだけ急激に勢力を拡大した勢力、しかも血統的な名声を一切持たない織田氏です。信用できるのは尾張時代から苦労をともにやってきた人々となるのは仕方ないかも。家督相続の時にも散々反抗されていますからネ。そうなると本能寺の変は必然だったのかも知れません。
 あ、アタクシは明智光秀単独犯説でございます。はい。
 長くなったので他の本については、明日以降に。