読んだもの

 マンガとか論文とかいろいろ。

 十八禁扱いかと思ったけど、そうじゃなかったです。しかしセリフの内容は安心してお子様に読ませられるものではありません(当然
 『放課後プレイ』は興味あるのですが、なーんか抵抗があって手を伸ばさなかったので、一冊で終わる本がいいのぉ、と同じ著者の方の本を買いました。
 すげーバカバカしくて面白かったです。下品でお下劣で、最後にほっこりさせよった。なんか好みなんですけど。機会があったら『放課後プレイ』シリーズも買い求めてしまうやもしれませぬ。うう・・・どこの本棚に収めるんや自分・・・ またフルアーマー・ガンダムが活躍しておる。サイコミュ搭載型らしいけど。どうしたんでしょうね、最近。
 物語は戦闘継続のまま、きな臭い方向へ、きな臭い方向へと流れていますが、『アスタロス』が出てきて『ホワイトディンゴ隊』が出てきて、『Zの光』?なーんか聞き覚えある単語がぞろりぞろりと出てくるでありますよ。
 時系列では『ZZ』のあと、『シャアの逆襲』の前なのでネオ・ジオンも『アスタロス』に興味を向けているようです。今までのアニメのみならずゲームの設定まで、できるだけ使用した物語になるのかねぇ。
 ほんと、アニメにならんかねぇ、このマンガ。
 そして最後のコレ。
薔薇戦争新史

薔薇戦争新史

 新しく描いたもの、であり、シェイクスピア史劇の呪縛から少しでも解き放たれる事を目指した本、かなぁ。展開的には今まで知っている『ばら戦争』をなぞっている感じ。
 事の起こりは事実上敗戦で終わったエドワード三世のフランス侵攻戦の後、後を継いだリチャード二世の失政から、というか従兄弟との権力闘争に敗れて廃位され殺されたところから。これで「血縁的な資格と野心があれば王位に挑戦しても構わなくね?」という雰囲気ができてしまい、幼王や弱体な王が立つと王位請求者が現れ内戦が勃発するという繰り返しになります。
 『ゲーム・オブ・スローン』の元ネタの一つになっている事は有名ですネ。
 しかしふと思ったのですが、隣のフランス王はこのような王位請求者は結局現れていないように思うのです。寡聞のかぎり。これはどういう事なのか?カペー朝の初期に少年王が立った時も「王位をよこせ」という動きはなかったよーに思います。ただ「お前の土地をよこせ」「潰れろ」みたいな攻撃はあったよーに思うけど。
 これはあれですか、イングランド王位に比べるとフランス王位なんて、そんなに欲しがるものでもないという事なのですかね?それともフランス人は政治を知らず、聖別された王は神聖なものだから、神の意志による交代以外は人知の及ぶところではないと思っていたのでしょうか?
そのあたり、どーなんでしょうね?
 そういえば百年戦争が終わった頃のシャルル七世は、まるで絶対王政を達成したかのように描かれる場合があるのですが、後継のフランス王たちはやっぱり貴族の首のすげ替えなど恣意的にはできず、軍改革もできず、不安定なままです。やらかすと反乱が起こって妥協しないと解決できないという・・・
 結局フランスにおける貴族の反乱は十七世紀、絶対王政の頂点といわれるルイ十四世の幼年期まで起こり続けます。フロンドの乱が最後。そう考えるとフランス王って結構不安定な存在で、大してなりたいとも思えないのでしょうかね?