寒くなったかしらん
『赤毛のアン』を見終えました。世界名作劇場と銘打って子供向けみたいな顔をしているけど、これ、そうでもないよな、と。夢と野心を諦めて、新たな目標を立てて生きていく、という展開は結構大人向きかも知れないですヨ?だから人気があるのだろうなぁ。
一番ぐっとくるセリフは、マシュウが死の前日にいう「一ダースの男の子よりもいい。お前は自慢の娘だ。ワシの娘だ」というところ。マシュウという女性に対して気おくれしてしまう、はにかみ屋の独身老年がそういうのだから、なお重い。
考えてみると、このアンが放送された1979年は、『機動戦士ガンダム』が放映開始された頃。そして『ルパン三世カリオストロの城』もそうらしいですよ。スタッフに宮崎駿氏や冨野喜幸氏が一時期加わっていたりして、そういう意味でも考え深いですネ。
さて読み終えたもの。
- 作者: 下山治久
- 出版社/メーカー: 有隣堂
- 発売日: 2012/07/31
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (2件) を見る
だいたい北条氏初代伊勢宗瑞の相模侵攻にともない、平安末期から続いた旧族武士は放逐されており、出身が備中とか三河とか、政所執事の伊勢氏被官人が中間領主になる場合と上杉氏から北条氏に寝返った場合がほとんどです。
他にはかなり重要拠点の玉縄城主の変遷や、その活動がよくわかります。北条氏にとって支城主は、血縁、姻戚で北条一門に連なる者でなければならず、夭折しようがなんだろうが、若くても養子縁組を繰り返しても北条一門を城主にし続けた事は、戦国大名の支配体制を考える上で重要な事だと思います。
こういう研究成果が蓄積されると、いいですねー。