メイドさん成分

 森薫さんという方は、お馬さんが好き!!遊牧民が好き!!中央アジアが好き!!とおっしゃっていても、基本的にメイドさん成分がないと生きていけない方なのだと思ったりしたりしました。

 考えてみれば、この『シャーリー』の同人誌を十年ぐらい前に東京コミティアで入手してから、この漫画家さんの作品に接しているのだなぁと考え深く思ったり。
 そして十三歳のメイドさんはやりすぎだろう、と改めて思ったりしたり。この年齢で過不足なくメイド仕事をこなせるなんて、シャーリーの人生はかなり過酷だったに違いないと思います。いかに時代が喪服のヴィクトリア女王から、ベルエポックな感じのエドワード王になっているとはいえね。
 今『赤毛のアン』のアニメがちょうど、アンが十五歳になって上の学校に進学した頃に差し掛かったのですけれども、十四歳まではそんな事を言わなかったのに、マリラがアンに「あんた、そんなに大きかったかね?」というシーンがありました。もうすっかり少女ではなく娘の容姿になったアンなので、一応子供向けのアニメなので、その説明の為に入れたのかな。アンはヴィクトリア女王晩年の時代のカナダですが、やはりこの頃は十五歳になると大人並み、あるいは大人の前段階とみなされ、扱いもそのようになるようです。となると、十三歳のシャーリーはやはり子供とみされる年齢。・・・ま、だから誰も雇ってくれなかったのだろうけど。
 しかしまぁ、本当に森さんの妄想成分でできているマンガで、そのリビドー成分に楽しくなってしまいました。いや、まぁ、コミックビーム系のマンガ誌は、そういう他の商業誌とは異なった作家のリビドーが感じられる事が多いので好きな作品が多いのですがネ。ふふふ・・・