昨日書くはずだったもの
まぁマンガの話なんですけどネ。
- 作者: 成田美名子
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2014/09/05
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (14件) を見る
今昔物語とかが出展なら、完全に物語だからいいのかなぁ。
マンガは前巻こくったケンちゃんですが、告った彼女とすれちがってなかなか会えなかったり、会ってもなんだか空気が気まずかったり、もやもやもやーんな感じでしたが、そこはそれ少女マンガですから、ご都合・・・いやいや劇的な偶然で氷解し、前よりも親密になったと。ヨカッタネ!!
殺伐とした物語が好みだったりしますが、時々ほっこりする安心な物語を読むのもよいものであります。なので殺伐した方(あ
ローマ亡き後の地中海世界4: 海賊、そして海軍 (新潮文庫)
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/08/28
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (4件) を見る
ローマの覇権が崩壊し、イスラム進出、海賊が横行する十六世紀までの地中海世界を、だいたい地中海中央部からの視点で記述しています。時代、地域的に今までの著作物と重なり合うところが多いです。
一言でいうと、もどかしい。やるせない。腹立たしい。そういう時代です。最盛期でなくてもローマ時代は問題を把握すると、それに向かって的確に処置していくのですが、イスラムは奪う一方(不信心な連中はイスラムに改宗しないかぎりイヌ扱いでいいノダ)、キリスト教側は足の引っ張り合い(イスラムは殺してなんぼだろ?奴が栄光を得るのは気にいらねぇ)で、まったく爽快感のない話。
時々一服の清涼剤のようなエピソードはありますが、人間、宗教的正義をかざすと悪魔になれるということ、身勝手になろうと思えばどこまでも身勝手になれること、苦しむのは力なき庶民であるということ、は変わらんのであります。
一神教のローマカトリックの国にお住いの塩野さんですが、一神教的キジルシが大変お嫌いな感じで、その影響でアタクシも一神教には間を置きたい人です。特にイスラムの原理を信奉する人々は、その教理に従うほど内向的になり他者を殺す方向にしかならない事を知ると、軽く絶望します。
これが現状なんだなぁ・・・