花子とアン

 NHKの朝の連続ドラマは、特に興味を覚えていないので見ていませんが(オイ)、昨夜『赤毛のアン』のアニメを十一話まで見て、そういえば今の連続ドラマは『赤毛のアン』を日本語訳した方の物語だったなーっと。
 三十五年前のアニメである『赤毛のアン』はかなりエピソード満載で、これって原作にないエピソードとかもあるのではないかと思ったので、手元にある文庫版を拾い読みすると、あれ、結構原作に忠実なんだ、と感心した次第。
 全部で十冊、アンの晩年まで描いている『赤毛のアン』シリーズですが、アタクシの手元には『赤毛のアン』と『アンの青春』の二冊です。やはり子供の頃と若い頃のエピソードは興味をそそられます。いや、考えてみると活発な子供がしでかしそうな事をやっていますナ。
 うちの家系は、そういった意味では大人に面倒をかける子供を自分を含めてあまり見た事がありません。十二歳と十歳の姪っこたちもたいがい聞き分けがいいです。二年ほど前までアタクシを圧死させようとした件以外は(あ
 自分が『優等生』に見られていた件について、アタクシは「大人の目なんて節穴だよね」と思っておりました。別にいい子ぶるつもりなど毛頭なく、大人や目上に逆らうのはかったるいし面倒だし、それに大人の指示通りに動くと物事がスムーズに処理されていくので、これは便利だ、と思っていました。
 しかし逆に、「大人の指示には黙って従え」的な発言をされるとすごく反感を感じたし、軽蔑もしました。舐めてやがるな、こいつ。そう感じた大人のいう事など、優先順位はだだ下がりであり、無視をし、また関わらないように心がけました。そういう人間は何を言っても無駄だし、相手をするだけ時間の無駄遣いと感じたからです。
 ん?こう考えるところは下の姪っ子に似ているかもしれん。
 子供の頃から腹の中は結構黒かったですネ、はい。
 それに比べるとアンは正面からぶつかって泣いたり笑ったり感動したり忙しいです。改めてアニメを見ているとアンの表情が大変豊かで、これって当時のアニメとしてはすごい事じゃないのかなぁ?
 そんな『赤毛のアン』の監督をされた高畑勲さんの『かぐや姫の物語』がDVD化されるそうです。発売は十二月。脚本の評判は良くないけど、映像が凄いらしいのでやっぱり予約してしまいました。忘れた頃に届くでしょうネ。『隣のやまだくん』みたいな衝撃があるのではないかと期待しています。