台風一過
今年は何度これに類するタイトルを書くことになるのかなぁ。
名古屋あたりは雨はそれほど多く降らなかったようです。木曽川をこえると酷いみたいですが。ただ風は強かったですね。午前八時過ぎ現在もいい風が吹いていたりしたり。
それとは全然関係ないですけど、読み終わったけど感想書いていなかったような気がするので。
本田宗一郎―やってみもせんで、何がわかる (ミネルヴァ日本評伝選)
- 作者: 伊丹敬之
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2010/09/10
- メディア: 単行本
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商業的に成功したのはカブをつくり売った事ですが、製品と一番長く付き合うのはお客さん、その次にディーラー、製作者、設計者は一番短い。だから一番長く付き合うお客さんの身になって考えろ、という考え方が一番大きいんじないかなぁ。
現役のエピソードは、直接付き合うと辛いなぁ。オイラはこの人とつきあったらやってられんのじゃね?手を出されたら避けるとかしそう。対立したらとことん対立しそう。それでも上手く付き合えるのかね?と疑問を感じるのですが、現役を引退し、ホンダの宣伝マンみたいな感じになるとガラっと変わります。宣伝マンって言ってもご本人はお金を儲けるというよりも、出す方が多いのですが、ハワイで毎年やっているイベントで、突然歌ってくれないかと話を振られ、突然の事でしたが、日本の民謡を歌ったそうです。しかしその帰りに「ハワイで一番歌われている唄はなんだ?」と親しい人に尋ねて、それをテープに吹き込んで英語の聞き覚え。一年後に同じように言われたら、その歌を英語でネイティブ発音で歌って喝采を浴びたとか。
人に喜んでもらいたい、そういう意識が強い人なんですよネ。伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナの辛い時期も「また世界一のエンジンつくるから、頼むよ」と言って力づけたとか。セナは三回ほど本田氏に逢っているようですが、『日本の父』と思えるほど慕っていたとか。ホンダ古参の社員も『親父さん』と呼び、激しく対立しながらもやはり慕っている。
亡くなった後も葬式はせず「幸せな人生をありがとう」ってお別れ会だかで本人の遺影の傍に日本語と英語で書いていたそうです。
こういう死に際は、いいなぁと思いした。