なかなか面白い
三国志ネタの前史を知る必要から借りてみたのですが、絶賛読書中ですけど、なかなか興味深いです。
- 作者: 渡邉将智
- 出版社/メーカー: 早稲田大学出版部
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: 単行本
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前漢武帝期から側近政治になり外戚に主導権を奪われ簒奪された経験から、後漢は極力側近政治の回避、外戚に権力を持たせない組織を意識していたようです。側近政治になった為、無力化された最高位の臣下、『三公』も皇帝の教師役である『太フ』、そして『大将軍』ともども幕府を組織し、自らの属官とともに政策案を検討、立案し、皇帝に上奏、あるいは諮問に答える形で政治参加しており、皇帝からすると『腹心』であったようです。また三公に代わって権力者となったという尚書台は皇帝の命令を起章し、伝達する役割は持っていても、政策立案までは関わっていなかったようです。
しかし通説では、後漢は宦官と外戚によって滅んだと言われています。
宦官は去勢された男子であり、後宮を管理運営したりと皇帝の私生活に仕える召使。外戚は言うまでもなく、母系親族のこと。
前漢の滅亡原因といわれる外戚の跋扈を許したのは、二代目の皇帝、明帝以降、ほとんど皇帝が未成年で即位した者ばかりのせいだと思うのですけれども、さぁてそれ以外はどうなんでしょう?
制度(ハード)のせいなのか、皇帝個人の資質(ソフト)のせいなのか、それは読了してから書きたいと思います!(オイ