レイモンド・チャンドラ・グプタとか言わない(キリッ

 一日一章というスローペースで読み終えました。

 春にNHKが翻案した形でドラマ化してましたね。見ていませんが。レイモンド・チャンドラーの作品は旧訳の短編集は読んでいました。ハードボイルドだねぇ・・・酷い目にあうし、儲からないし・・・こういうのが定番。
 ただ村上春樹さんが翻訳したというところで気になっていました。
 日本人作家としてはノーベル文学賞に今、一番近い人らしいですが、どっちかというとネガティブな評価しか聞かなかったので読んでいませんでした。ジャンルも良く解らないし、映画『ノルウェイの森』も見ていないし。
 んが、文学的評価のみならず、商業的に成功している人が、翻訳するという事は、もう凄くレイモンド・チャンドラーが好きなんだろうという事が解りましたので、どういう文章なのかを確認しがてら読んだ次第。
 印象は・・・旧訳の短編集を読んだときとあんまり変わりません。ということは旧訳の完成度が高いという事なのか?主人公のフィリップ・マーロウくんは格好つけでやせ我慢で、儲からない、いい男ですし、事件も散漫な感じが次第に収束していき、真相が見えていくという展開。んで結局、持ち出し分が多いんぢゃね?という結末。
 割と村上さんの人物造形はテンプレート化しているとも聞きますが、レイモンド・チャンドラーがその影響を与えているという事なのでしょうか?
 他にも翻訳をされているようなので、時間と財布に余裕があったら読んでみようと思います。
 まぁ今、就寝前に読んでいるのは『撲殺ピーター・ラビット全集』ですがナ。思ったよりもピーター・ラビットは登場しないのですよ。にやにや。