ガリレオ

 テレビのHDに録り続けるとデータを圧迫するので消化しなきゃならないのです。・・・寝不足。

容疑者Xの献身 ブルーレイディスク [Blu-ray]

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 東野圭吾さんの作品は、文章は『白夜行』ぐらいしか読んでいません。映像化されたのはこれで三つ目ぐらいかな。映像化された作品に共通するのは、だいたい真犯人を誰かが庇う、というパターン。このガリレオシリーズの映画もそのパターンを踏襲していて、視聴者の涙腺を狙うあざとさがバリバリに解って、却って醒めた目でアタクシなんざは見ていました。
 作品のストーリーとかは、良くできていて、まぁそうですよねーと思うのですが、あんまり、特に心に響くという事はなく上質のエンターテイメントを見たなぁという感慨があるぐらい?キャラ立ちもいいしネ。
 ただ特に日記に書こうと思ったのは、堤真一という俳優さんへの認識を改めた、というところでしょうか。あんまり、特にこの人だから、という意識はなかったのですよ。今まで堤さんが演じた役を見た感想というのが、テンプレートな感じだなぁ、しかなかったので。
 しかし『容疑者Xの献身』は違います。人生に絶望している天才数学者。普段の生活は背中を丸め、人とかかわりを持たないように、登山に出かける意外は引きこもり生活。数式だけが友達みたいな陰鬱な雰囲気なのですが、彼が庇う母子に関わる時だけ、彼に人間としての表情が戻ってきます。凄くいい顔になるのですよ。演出もあるのでしょうが、そのメリハリの効き具合が凄く良くて、これが堤真一という役者さんなのかぁ、と再認識しました。
 これはいい収穫でした。はい。