読んだもの

 見たもの、は明日にします。とりあえず読んだもの。

 物心ついた時に最初に知ったアメリカ大統領はカーターでした。そのカーターを選挙で破り久々の二期つとめた大統領がレーガンでした。しかもアメリカではワシントン、リンカーンに比肩する存在として扱われています。日本ではあんまり評伝がありませんが。それで興味を覚えて読んでみました。
 アイルランド移民の子孫で低空飛行の中流階級出身。お母さん子。楽天的で記憶力がいいけれども、都合の悪い記憶はオミットする傾向があり。
 B級映画ばかりの出演とはいえ、『売れない』俳優ではなく、一時はハリウッドでも最高額の給料をもらっていたようです。俳優組合の理事長を務めた頃から政治に目覚め、民主党から共和党へ転向。
 解りやすく演説が上手い。しかし基本的には素人。この辺、表舞台に出たのは十年違いですが田中角栄に似ている感じ。
 彼が代表的なアメリカ大統領と認識されているのは、その政治的な業績によるのではなく、その政治手法がその後のアメリカ大統領のスタンダードになったいった事ではないかと思うのですよ。著者は息子ブッシュのみならず、民主党クリントンオバマも「レーガンの子」といいます。政治がエンターテイメントの側面を持っているアメリカですが、そのセレブリティを増長させたのは『ハリウッド出身』の彼でした。
 そして小さい政府を標榜しながら現在まで続く巨額な『双子の赤字』を作ったのも彼。ヨーロッパと同じぐらいアジア・太平洋問題を重要視したのも西海岸で活動していた彼でした。
 彼こそがこの三十年あまり、そして日本の次は中国が世界第二位の経済大国となり、今後も続くであろう国際体制に直面した最初の大統領でもあった訳です。冷戦の崩壊も含めてね。
 この本はある意味入門編ですので、もうちょっと詳しい本がないかなぁ、と思ったりするですよ。 あ、こういう展開になるんだ。切ないねぇ・・・まぁ鳳太郎の事は好きぢゃないから、特に泣けなかったけど。しかし乱は一ヶ月の眠りについてしまいまして、目覚めた時には、鳳太郎がおらん訳ですよ。はぁ。切ないわぁ・・・
 今後の事は半年後の楽しみです。はい。