二郎は鮨の夢を見る

 こんなドキュメンタリー映画を録っていたので見ました。

 ミシュランの東京ガイドで最年長の三ツ星料理長・・・板長?として載っている方を、アメリカの映画監督がドキュメンタリーとして撮った作品です。
 撮影は2010年。その時、85歳。ご存命なら88か89・・・ふほー。
 70歳ぐらいの時に脳梗塞で倒れられたそうで、それから朝の仕入れはご長男がされていて、実はミシュランの調査員が初めて訪れた時は、そのご長男が握ったそうです。
 店は銀座のビルか地下鉄の駅なのか、とにかく地下にあり、席数を十ほど。完全予約制で最低一人三万円から。酒類はもちろんメニューは一切ナシ。お任せコースの鮨のみ。
 握った鮨に刷毛で何か塗っているな、と思ったのですが、醤油を塗っていて、食べる人は出されたままをいただくというスタイル。へー。
 まぁ85歳で仕込からナニからやっている訳ではなく、ご長男を始めとするスタッフが(弟子ともいう)すべてやり、ご本人はそれを監督する立場。そしてお客さんにお出しする握りの場面でカウンターに立つぐらい。
 「だから今、自分が一番おいしいところを貰っている」と笑っていました。「まぁ自分が全部教えているんだけどネ」と、また笑ってみえました。
 一食三万円・・・場合によっては五万円ぐらいは用意しておかなきゃならない食事なんて想像もつきませんが、しかし六本木ヒルとかの高級店に行く気にはならないけど、この店なら行ってみたいですね。
 ただ独立した次男の方が六本木ヒルに出店して見えて、そちらの方が価格を抑えていて「銀座の店に行くと緊張するけど、こちらの方がリラックスできる」とお客さんは言っているらしい。
 まぁ月に何度もそういう店に行ける財布の持ち主が言う事ですからねぇ。もしくは美食趣味な人か。酒類が出ないのだから、どちらかというと美食趣味な人が行く店という感じ。
 一度は行ってみたいですねぇ。