機嫌どころか体調不良
レーザープリンターさまが復活しません。紙も挟まっていないのに紙詰まりの表示が消えず、プリントアウトできない状態・・・なので修理に出す事に。怒畜生!
まぁ仕方ない。校正は何とか終わりましたので残りの原稿とか要請とか作成して、修理から帰ってくるのを待つほかナシという事で。あうあう・・・
さて、まだ読了ではありませんが、そろそろ終わりそうなもの。
児玉源太郎―そこから旅順港は見えるか (ミネルヴァ日本評伝選)
- 作者: 小林道彦
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2012/02/01
- メディア: 単行本
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経歴が変わっていて、エリートコースを歩む筈ではなかったのに、一連の士族反乱で戦術家としての才能を発揮した為、軍政畑に転じたという。
日本軍というのは、どうも武士階級の尻尾を引きずった存在であり、それが熱狂的な(蛮族的な)攻撃精神であったり、補給の軽視だったり(そうでもなかったという説もある)、そして昭和の軍部暴走へと繋がる訳ですが、この人は『軍人たるもの紳士でなければならない』という信念を持っていたようです。
兵数増加によるのではなく装備の充実と兵の精鋭化による軍拡を望み、しかし大蔵省官僚によって陸軍予算をチェックさせるなど、バランス感覚に優れている印象があります。
しかし台湾総督としての成果が韓国、満洲の植民地化を志向させ、考え方の多くの部分で共感していた伊藤博文と対立していたようです。伊藤は韓国や満洲に日本人が移民する余地はなく植民地化には反対だったそうですから、韓国併合の象徴として暗殺されたのは皮肉というか、まぁ日本の影響力を排除して独立しようとした勢力としては当然でしょうかね?伊藤は日本の助力の元に韓国が独立できるように働きかけていた人でしたから。植民地化を望む人や日本を敵とみなす人にとっては邪魔な存在ですからネ。
色々と物議のある旅順攻略ですが、その損害うんぬんを言うなら児玉も同罪でした。楽観視していましたから。ただどんどん自責の念を募らせて悲観、硬直化する乃木の第三軍司令部に喝を入れて、思考の突破口を開いたのは児玉だったようです。
色々と勉強になりました。