昔の映画

 という書き方をすると自分はだいたい八十年代以前の作品というイメージがあるのですが、この作品も二十年近く前だから、昔の、という形容詞が妥当かなぁとか思います。

 物凄く流行った、売れた映画でございまして、セリーヌ・ディオンの主題歌が一時期ラヂヲでがんがん流れていたイメージがあるのですが、アタクシはそういう映画ほど、見ない人なもんですから、恥ずかしながら年末年始でWOWOWが放映したのが初見でした。
 三時間ちょっとの長丁場ですが、飽きる事無く見えたのは凄いと思います。それから、ジェームス・キャメロン監督っぽいなぁと思うのは機関部の描写ですかねぇ。あれを見るとこの映画、恋愛、歴史、人間模様、パニックものにプラスしてスチーム・パンクの要素があるんぢゃね?と勝手に思ったりしました。あと、深海探査船のSF要素?ないのはアクション要素だけかな?
 レオナルド・ディカプリオが本当に若くて、その相手役の女性がちょっと歳が上に見えて釣り合いがとれていないという批難を聞いた事があるのですが、ディカプリオ演じる絵描きの青年に自分のヌードを描かせるシーンがあるのですが、自分のヌードを描かせる女性は、自分の肉体によほどの自信がないといけないと思います。だからあの肉感を持つとなると、釣り合いとかそんな事はどーでもいいと思いますネ。
 歴史的な宝飾を探すために探査船を動かすチームがタイタニックを調べているのですが、実はそれは私が持っていました、みたいな百歳を越えるおばあさんが、あ、やっちゃった!という悪戯っぽい表情で、それを海に捨ててしまうシーンがとしても素敵でした。
 ちゃんと見といてヨカッタです。
ラヂオの時間 [DVD]

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 三谷幸喜さんの初監督作品で、これもタイタニックと同時期に公開された映画だったんですねー。こちらは見る踏ん切りがつかなかったのです。
 舞台がラヂヲドラマの収録スタヂオという事で、演劇の脚本を映画化した訳ですけど、密室映画になるのかなぁとか思っていたのですよ。
 全然そんな事は感じませんでしたが、あ、お台場のフジテレビ社屋近辺で撮影が全部すんぢゃっているじゃん?とか思いました。
 当たり前の事ですが出演者が今よりも若い。鈴木京香さんがやたら可愛いし唐沢さんがやたら格好いい。ちょろりと意外な役者さんが顔を出し(掃除の小母さんで宮本信子さんが出ているのに、最後に気づいて吹いた)、ストーリーも完成されていて面白かったです。
 三谷さんがアメリカの敬愛する映画監督にこれを見せて「コメディの新しい可能性を見た」という感想を貰ったとドコかで書いていらっしゃったと思うのですけど、確かにそんな作品でしたね。